森へ行こう

初夏

よく晴れた日曜日は早起きして

Gパンに白いシャツ

お気に入りのスニーカー履いて

自転車とばそう

長い坂道上がれば

そこは別世界

たくさんの木々が

さわさわ涼しい音立てて

迎えてくれる


自転車止めて

大きく伸び

朝の空気に

鳥の声がよく響く

見上げれば

真っ直ぐ伸びた木々が

空を埋め尽くしている

木々の隙間から漏れる光は

金の糸となって流れ落ちる

目を瞑れば

自分の存在が分からなくなる

そして実感する

私も自然の一部なんだと


風がやさしく誘うから

私はやわらかな土を踏みしめて

一本の大きな木の下へ立つ

太い幹

両手を回しても届かない

耳を当てると

コポコポと生命の音

コポコポコポ……


ずっとずっと森は生きてた

多くのときを刻んで

このまま永遠に変わらなければいい

お前はすべてを見届けていて……


森へ行こう

今度はスケッチブック持ってさ

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