自分との邂逅

テラリウム

2022年8月22日月曜日

朝4:30。洸一（こういち）はスマホの音で目が覚めた。

8月下旬だとすでに夜はあけつつあるがまだほの暗い。

ワンルームの隅に誰か立っているような気配に鳥肌が立った。

トイレに行くのも躊躇したが、行かないわけにもいかない。

「おはよう」

「おはよう」と声になるかならないかの声で反射的に答える。

誰？

視線が合った。えっ自分？ここに鏡おいてなかったはず。

そうか・・・

頭が回り始めた洸一ははっと状況を理解した。

「そうか。きょうからだったな。自分との生活は」

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