異世界旅

@yamagamiyamagami0315

旅の始まり


いつも通り授業を受け、いつも通り帰宅するはずだったその日。


「ふぁ〜あ...」


窓際の席だから暖かい日差しが直に当たる。


「おーい、るな!授業中だから寝るなよー」


「はーい」


先生に注意され、クラスメイトに笑いが広がったその時だった。いきなり床がひかりだした。


「うぉ!?なんだこれ!?」


「うおおおお!?異世界転移きたこれええ!?」


当然教室は騒がしくなり、先生が教室から出ようとドアに手をかける。


「!?ドアあかねえ!」


「窓もあかない!!」


「どうなんってるの!?」


そして視界が白く塗りつぶされた...


しばらくすると視界がはれていく。すると目の前に広がるのは...草原...


「...ん?...あれ?こゆのってお城じゃないの...?」


何度も目をこすってみるが、景色は変わらない。


「んん〜...よし...これ転移失敗ってやつだよね。うん、神様殺す...」


周りを見ても草原、草原、草原...クラスメイトどころか生き物1匹もいない。


「えぇ...っと〜...これからどうすれば...」


とりあえずここにとどまっていても仕方が無いので歩き出す。


「こーゆーのってステ出るよね...?えっと...ステータス!」


ポンッという音と共に半透明のボードが出てきた。


――――――――――――――――――――――


『名前』

神楽 るな


『種族』

神子


『職業』

m@ik#o


『魔法』

闇魔法Lv10

炎魔法Lv10

神聖魔法Lv10

雷魔法Lv10

光魔法Lv10

結界魔法Lv10

#/@15法Lv10


『スキル』

魔力放出Lv10

索敵Lv5

超再生Lv10

魔道Lv10

鑑定Lv3

アイテムボックスLv5

剣術Lv1


『エクストラスキル』

決壊

神楽

神威


『称号』

異世界人

封印されし者

神の玩具


―――――――――――――――――――――――



「.........んんっ?んー?」


目を擦りもう一度ステータスを見直すが結果は変わらない。


「...あっれ〜?」


なんか文字化けしてるし...魔法レベルおかしいし...スキルもなんか変だし...称号の封印されし者ってなによ...それに神の玩具って...そりゃ神によって転移させられたのなら神の玩具かもしれないけど...


ステータスをじっと見つめながら歩いているとガンッと何かにぶつかった。


「ッ〜〜!!」


打った頭を擦りながら手を伸ばしてみると見えない壁があった。


「封印されし者ってそういう...」


どうやってこの壁を破ろうか迷っていると、どこからともなく声が聞こえてきた。


『やあやあ、元気かい?』


十中八九、神様だと思うから無視する。


『おーい?あれ?聞こえてない?』


無視無視!


『仕方ない...貧乳ちゃん』


無視無...


「...は?ころす...」


『お、やっと反応してくれた!』


「ちょっと殺すのでここに来てくれますか?」


『いや〜無理かな!あと顔無茶苦茶怖いよ?』


このまま話していても埒が明かないので怒りを沈める。


「はぁ...何の用ですか...」


『ん〜...お詫びかな?』


「お詫びって私の転移を失敗したことにですか?」


『そそ、君だけ転移失敗しちゃってね。』


「なんか視界が低くなってる気がするのも失敗したせい...?」


『うん、君今白髪ロングでアメジストみたいに綺麗な目の超可愛いロリっ子だよ』


「...え?」


『あっ気づいてなかったんだ』


「あの...元の姿に戻せたりは...」


『無理かな〜』


「無理なんですか...」


『うん、完全にその体に魂がくっついちゃってるからね。変に体変えると壊れるよ。それはそうと、この世界のことを教えるね』


「あっはい...」


『この世界は魔法とスキルがある。発動する方法は使いたいやつを言うだけね。』


「意外と簡単に発動出来るんですね」


『うん。スキルと魔法の違いはまあ、魔力を使うか使わないかだよ。スキルもものによっては魔力使うけどね。あとLvの上げ方はひたすらに使って熟練度をあげることだよ』


「なるほど」


『はい、他に質問は?』


「称号と職業について教えて」


『称号は何かを達成した時に貰えるよ。特に効果はないけどね。あっでも異世界人にはこの世界の文字と言葉がわかるようになる効果があるよ!んで、職業はまぁ、職業だね。生まれつき与えられているもので神殿にいけば転職できるよ』


「なるほど...じゃあラストに私のステータスについて...」


『あっ先に言っておくと文字化けしてるのは僕も知らなかったからね!だから何かわからないよ』


「えぇ...ほんとに神様?」


『神だって知らないことは沢山あるよ...君の種族の神子についてだけど、まぁそのまま神の子って言うことだね。一応食事とか必要ないよ』


「...それって隠した方がいいですよね...?」


『うん、この世界では神子の血肉を食えば不老不死になれるって言う伝説があるからバレない方がいいかな』


「まぁ私は隠しませんけど」


『え?』


「え?」


『隠した方が色々と楽だよ?』


「めんどくさいので却下です」


『はぁ...あと注意点だけど、君は神の端の端だけど一応神だけど筋力は見た目相応で弱い気をつけてね。まあ、君はなんか魔力無限っぽいから大丈夫かな』


「つまり魔法打ち放題ってことですか!?」


『うん、それにね!スキルに魔力放出があるでしょ?それ、ブースターみたいなのだから使う時気をつけてね。それ使って人殴ったら多分消し飛ぶから...』


「気をつけます...あっ最後にこの結界のこわしかたおしえてください」


外の世界楽しみ!!


『あっそれは自力で頑張って』


「え?」


『この結界魔法弾くし、物理も弾くけど頑張って』


...............え?


「...え?」


思っていたよりも頑丈な結界であることに驚く。


「スキルは弾かないんですか?」


『うん、弾かないよ!でもこの結界壊せるスキルなんて「ガシャァァァァァァン」...ないと思ってたんだけどな〜...』


私は結界に触れ、エクストラスキル決壊を発動してみた。すると結界は激しい音を立てて壊れた。その代わりに触れていた左腕がちぎれるが、超再生により直ぐに再生する。


「っっ...これって鎧いらないですね...」


『あっうん...いらないかな』


「とりあえず私はこの世界を楽しませてもらいます!」


『あっその前にお詫びのスキルあげるよ!』


「あっなにくれるの?」


『えっとね、そうだな〜...ん〜...エクストラスキル:天照なんでどうかな?』


「いいんですかそれ...」


『うん、多分大丈夫』


「じゃあそれで...じゃ、旅してきます!」


『うん、良い旅をね!』


「あっその前に私は魔王倒す任務とか与えられないよね?」


『うん、ないよ』


「やった!それじゃ、いってきまーす」


破れたところから出るとその先は森になっていた。


「あっ...どっちの方向に街があるか聞いとけばよかった...」


道が分からないので適当に森を進むことにした。


「とりあえず索敵は常に発動させておいてっと」


森を進むことはや数時間...進んだ先にあった小川のそばで休んでいると4つの大きな反応を感じた。

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