幕間 モードレッド
激動の五日を終えて、六日目。その早朝にフェルミ婆さんの家。その台所を使用して、アリスィアが鼻歌交じりに料理をしていた。昨晩の気負い過ぎた様子は何処へやら、彼女の表情は晴れやかだった。
ふわふわのパンの上にハムとレタスを乗せる、そこに特製のソースをかけて再びパンを置いて挟む。
それをいくつも作りあげて、卵のスープ、コーヒーも入れた。
「アリスィアちゃん、おはよう……」
「あら、おはよう……って大丈夫? 顔色悪いけど」
「ああ、うん、大丈夫……アリスィアちゃんは逆に顔色良さそうだね……昨日のが嘘みたい」
「まぁ、色々あったのよ……心配かけたわね」
「うんうん、大丈夫。それに髪も切ったんだね」
「……イメチェンでも、しようと思っただけよ」
「そっか……」
「バーバラも一緒に食べましょ? フェイ達も居るし」
「……そっか。じゃあ、お邪魔しようかな」
アリスィアとバーバラが朝食などを大部屋の机に並べていく。暫くすると、フェイやフェルミ、そして、モードレッドが現れる。
フェイはアリスィアの髪型の変化に気付くが、特に何も言わずに席に着いた。そして、それぞれ朝食を食べ始める。
「なんだか、余計な奴がいる気がするね」
「あらあら? 一体それは誰なのでしょうか? ワタクシ気になりますわ♪」
「お前さんだよ、モードレッド」
あまり仲がよろしくないモードレッドとフェルミが嫁姑のように小言で狙撃しあっている。フェイは全く気にせず、パクパクとハムレタスサンドを口に運ぶ。
「おいしい?」
「……悪くない」
「そ、そう……」
アリスィアがフェイに心配そうに聞いたが、無難な返事を聞けて安心した様だった。
「おや、これは美味しいね」
「アリスィアちゃん、料理上手」
「……誠に遺憾ですが……確かにそれなりの様ですわね……」
フェルミ、バーバラ、モードレッドそれぞれも感想を述べる。フェルミとバーバラは驚愕しながらも舌鼓を打つ。表情は美味しい物を食べられて幸せそうであった。
だが、反対にモードレッドは嫌そうに顔を歪ませていた。フェイによる自身の料理の評価が『まぁまぁ』であったにも関わらず、アリスィアは『悪くない』だという事が面白くない。
そして、何か小言でも、文句でも言ってやろうと思っていたのに、普通に味の整合性が明らかに自身より高かったので文句が言えなくなってしまったのが余計に腹立たしい。
「フェイ……もう、帰るんでしょ……」
「あぁ」
「その……ハムレタスサンド……渡しておくから帰りに食べて?」
「……そうか」
「……貰ってくれるんだ」
(きぃぃぃぃぃ!!!!! 何ですの!! この女! ワタクシだってお弁当くらい作るなんて容易ですのに!!)
フェイの前なので淑女らしくニコニコしているが、内心、今すぐにアリスィアとフェイの空気をぶっ壊してやりたいくらいと考えているモードレッド。そして、彼女は割と鋭いので、アリスィアの気持ちが変化していることに気付いてしまっている。
それが余計に面白くない。
彼女にとって史上最高峰に面白くない朝食であった。
◆◆
日が登り始める。夜の寒さがまだ残る、自由都市の門の前で。フェイとモードレッド、そして、アリスィアの三人が立っていた。
「それじゃ、これ」
「手間をかけたな」
「気にしないで」
フェイにハムレタスサンドを彼女は渡した。いつものように突っぱねたりしない所を見るとフェイがハムレタスサンドが相当好きなのかもしれないと、どこぞのパンダとは違い優秀な推理を見せる。
「フェイ様……ワタクシはまだここでやることを終えていませんので……ですが、いつかまたフェイ様の元に馳せ参じます♪」
「……そうか」
「フェイ、またね……あと、ありがと」
「……気にするな」
フェイは特に別れの挨拶も合図もせずに二人に背を向けた。振り返ることはない。どこまでも真っすぐにその背は去っていく。
「うぅ、フェイ様」
「泣かないでよ」
「悲しいですわ……ワタクシ、実は泣くのは初めてですの」
「いや、それは嘘でしょ」
「嘘ではありませんわ……本当に泣くのは初めてですの」
「……そう」
背中が見えなくなるまで、二人は彼を見続けた。そして、これ以上見送りは意味はないと感じたモードレッドは瞳をウルウルとさせながらその場を去ろうとする。だが、アリスィアが彼女を手を取った。
「なんですの?」
「アンタに頼みあるんだけど」
「はい? ワタクシに?」
「実は――」
「――申し訳ありません。ワタクシには荷が重いようで」
「まだ何も言ってないわよ! あぁ、もう、そういう所が嫌い」
「ワタクシも短気な貴方が嫌いですわ♪」
「はぁ……それで頼みだけど……私を強くしてくれない? モードレッド……アンタの次に」
「……申し訳ありませんが、ワタクシこう見えて暇ではありませんの。これから様々な事をしなくては」
「だったら私はそれに勝手について行くわ」
「……」
「あと、フェイみたいに朝練して」
「ワタクシ、フェイ様以外の頼みは聞きたくありませんの。それにワタクシに何のメリットもない」
「……料理教えてあげるから」
「……むっ…………」
「アンタフェイの事好きなんでしょ? だったら、次にフェイに合うときまでに私が凄く美味しい料理作れるようにしてあげるから」
「……」
「男は胃袋を掴まれたら弱いって聞いたわ」
「……へぇ、でしたら、今度それをしてみますわ」
「……分かってると思うけど、一応言っておくわね? 胃袋を掴むって物理的ではないわよ? そう言う言い回しってだけだからね?」
「……分かってますわ」
「ならいいけど。それで、私を鍛えて、そして、ワタシはアンタに料理を教える、これでどう?」
「……むぅ」
「まぁまぁ、より、悪くないって言われたくないの?」
「……むぅ」
「私に料理の腕で負けてていいの? フェイもしかしたら私に惚れちゃうかもよ? さっきだって、ハムレタスサンド持って行ったわ。いつもなら、そんな気遣いは不要だとか言いそうなのに!」
「……むむ、釈然としませんわ。何だか、貴方に上手く使われそうな気がして」
「あっそ。じゃあ、一生まぁまぁって言われてればいいじゃない。貴族だもんね、どうせ料理なんて今までしたことなかったんだろうけど」
「……あぁ、もう!! 分かりましたわ!! 教えます! 教えて差し上げます!! これでいいのでしょう!?」
「よっしゃ!」
「はぁ……フェイ様ではなく、こんなぼんくらに教えなくてはならないなんて」
初めてモードレッドに口げんかで勝利をしたとアリスィアは嬉しくて笑みを浮かべる。そして、彼女は再び、彼が居なくなったその方角を見る。背が見えないその光景は今の彼女と彼の差と言う立ち位置のようであった。
(いつか、追いつくから……待ってて……鬼いちゃん)
「おーい」
「あら? フェルミばあ様、どうかしたのですか?」
「あの子が、この財布忘れて行ったから届けに来たんだけど……どうやら、いなくなってしまったようだね」
「――ッ! でしたら、ワタクシが届けますわ♪ フェイ様ー、お待ちになってー♪」
どかぁぁん! と大きな土煙が立った。モードレッドは光の速さでその場を去って、フェイを追う。
フェイに少しでもまた会いたくなってしまったのだ。フェイロスである。
そして、一瞬で背中が見えなくなってアリスィアはモードレッドと自分の差を再認識した。
(モードレッドはフェイより、実力がある。今度はフェイじゃなくて、アイツにずっと付きまとって、強くなってやるわ)
(沢山技術とかも盗んでやる。そして、強くなる)
(フェイだけじゃない、アンタにも負けないわよ……色んな意味でね……)
彼女は薄く笑って、一旦フェルミ婆さんの所に戻る。これで、フェイの自由都市での冒険譚は一時的に幕を閉じたのだった。
◆◆
「離れろ」
「うぅぅ、もう少しだけ、このままで居たいですわ……」
「……」
泣きながらフェイの腕に絡みつくモードレッド。彼女には自由都市で未だ、成すべきことがある。だから、フェイの一緒には行けないことが寂しくてたまらない。
「フェイ様……ん」
眼を閉じて、彼に唇を向ける。だが、フェイはそんなものを一切応じようとしない。
「むぅ……フェイ様……」
「……それではな」
「……うぅ……お待ちになってッ」
フェイは無感情の表情だが、モードレッドは涙目で不満そうな表情。彼女はフェイを逃がさないように抱き着いてロックしている。
「……いずれまた会う事もあるだろう」
「……その時なったら、特別な事……デート……して頂けますか?」
「……断る」
「むぅ、でしたら、このまま抱き着いてロック致します。そのままフェイ様を自由都市に持ち帰りますわ!」
「……考えておく。だから、手を離せ」
「……えへへ、でしたら、次に会うときまでにデートコースも考えておいて欲しいですわ♪」
「……」
「約束ですわよ?」
「……承諾はしてないがな」
「むぅ、でしたらまたロックしますわ♪」
「……っち」
仕方ないという表情でフェイは納得をした。このままでは、永遠にブリタニアには帰れない事を彼は悟ってしまった。
フェイはデートの約束を半ば無理やりされてしまったが、先ほどとあまり表情はあまり変わらない。だが、モードレッドはニヤニヤしている。
なら、もう帰っても問題ないなと言わんばかりに彼女に背中を向けた。
「ではな」
それだけ言って、フェイはまた歩き出した。
「ええ……いずれまた」
モードレッドもこれ以上、フェイをとどめることは無かった。ただ、フェイが一切振り返らない事に寂しさを覚えた。
「本当に……約束ですよ……でないと……ワタクシ」
それは、たった一つだけある彼女の脆い顔だった。悲しくても悲しさを感じさせない彼女のはずなのに、本当に悲壮に溢れる一人の少女だった。
「――また、一人ぼっちになってしまう」
声音も泣きじゃくる子供のようで、誰かを待ち続けている、希望を求める声だった。その声音は風に流れて消えてしまった。
◆◆
1名無し神
激動の五日間を振り返りますか
2名無し神
一日目は前やったから二日目からで笑
3名無し神
二日目の感想、モードレッドちゃん可愛い、フェイは盆踊り、アリ何とかは空気
4名無し神
アリ何とかwww
5名無し神
ちょっと、フェイとモードレッドが横に居ると薄いよな、あんなに美人でスタイルも良い感じなのに
6名無し神
しょうがないやろ!! 五感奪われて、第六感で動くのは基本とか考えてる奴、それを見て股濡らしている奴がいたら、薄くなるやろ!
7名無し神
トゥルーも空気やったからな……妹のアリ何とかも空気はしゃあない
8名無し神
空気兄妹
9名無し神
>>8
宇〇兄弟みたいに言うな笑
10名無し神
いやでも、フェイ意味不明すぎた
11名無し神
五感を奪われるのは基本なのか……?
12名無し神
そんな訳ないな
13名無し神
Q.相手に五感を奪われました。どうしますか?
A. 至極簡単な答えだ。五感が奪われたら第六感で動けばいいじゃない。
14名無し神
そうはならんよ
15名無し神
フェイのQED意味不明
16名無し神
いきなり、アリスィアにトラウマ植え付けてて腹抱えて笑った
17名無し神
フェイこれで二日目と言う事実ね……
18名無し神
それでその日の夜よ俺達が語りたいのは。三日目の朝、全裸だったモードレッドちゃんについて
19名無し神
……叡智したか?
20名無し神
フェイが寝ている間に?
21名無し神
いや、自己満足で終わらせたのでは?
22名無し神
でも、モードレッドちゃんならしてそう。と言うかされても文句ない
23名無し神
申し訳ないけど……ユルルからモードレッドに推しを変えてしまった……
24名無し神
分かる。全裸の時にかなり、胸元の山脈がエロくて気に入った。
25名無し神
あれはエロ過ぎる……フェイの筋肉フェチ、しかも、超絶肉食系と言うⅯには堪らない!!
26名無し神
やってそうかもなぁ……フェイは眠るときはぐっすりだし。うわぁぁ、見たいよぉーアテナ、配信してくれぇぇぇぇえ
27名無し神
寝てる間に童貞卒業してたらそれはそれで……最高だよ!!
28名無し神
モードレッドって、これまで男性経験あるの? いや、深い意味は無いけど? 何となく気になっただけだよ? あと、スリーサイズ分かる? いや、深い意味は無いけど、あそこまで出てきたからさ、本来の立ち位置みたいなのを知りたいというか? いや、全然本当に純粋な興味だから?
29名無し神
分かったから、落ち着け。ワイ神頼む。
30名無し神
ワイ知ってる、モードレッドは重要キャラであるけど、暗躍キャラに近い感じ。あと、男性経験は一切ない、と言うかそう言ったことに『基本的に』興味すらない感じ。
31名無し神
暗躍キャラの癖にゴリゴリ前に出とる笑
32名無し神
暴力系ヒロインに間違えられてるし笑
33名無し神
もしかしたら、今一番いい空気吸ってるかもしれない
34名無し神
スリーサイズはB87/W57/H84
35名無し神
……俺の一番好きな数字が並んでるなぁ
36名無し神
かなり大きい方だけど、唯一無二感が凄い
37名無し神
舌の使い方上手そう……
38名無し神
>>37
分かる
39名無し神
フェイも舌の使い方は得意な感じする
40名無し神
フェイとモードレッド、夜のベッドで舌戦物理して欲しい……
41名無し神
笑笑
42名無し神
それでモードレッドが完全敗北してほしい
43名無し神
分かりみが深すぎて、マリアナ海溝。でもそれでも足りないから、海神がマリアナ海溝もっと深くしそう
44名無し神
あの余裕な表情がガチガチな感じでフェイに毒されていく様を見ていたい
45名無し神
最高の愉悦
46名無し神
ですわ♪、と言う口調すら完全にフェイによって崩壊してほしい
47名無し神
分かる
48名無し神
アリスィアちゃんにも触れてあげよう……
49名無し神
ほぼ出番ないからな……喰われまくってるし
50名無し神
そうだな、五日目まで本当に空気だし
51名無し神
そんな事言うなよ! アリスィアちゃんはキャラ凄い濃いだろ!! モブにしては!!
52名無し神
そうだそうだ! モブにしてはツッコミ役頑張ってるんだ!!
53名無し神
悪ノリが始まったよ
54名無し神
あんまり、興味ないけど、アリスィアちゃんのスリーサイズは?
55名無し神
ワイ知ってる。B78/W58/H81
56名無し神
あー、割と……モードレッドさんには劣るけど
57名無し神
俺は好きだよ。この感じ
58名無し神
まぁ、アリ何とかちゃんは置いておこうよ。
59名無し神
せやな
60名無し神
俺、驚いたんだけど、フェイってギャンブルの才能あったん?
61名無し神
一万分の一を必ず引けるあれか
62名無し神
強すぎて草
63名無し神
相手の不正見抜いてなのに、何となくで勝利をしてしまう男
64名無し神
ギャンブルで全てが決まる学園に居たら、生徒会入り確実の男
65名無し神
フェイの能力、改めてみるとヤバいな
66名無し神
一万分の一、であってもその可能性があればそれを現実に反映する。砂漠の砂から砂金を一発で見つけることも可能であるかもしれない。
しかし、フェイ自身のテンションが大きく影響し、最高に高まっていないと使えない。
67名無し神
なるほどね。フェイ君怖すぎる。これを魂の波動で起こすんだから
68名無し神
精神可笑しすぎるよ。
69名無し神
だから、トーク君からフレンドリーファイアされても、義眼強化フラグで済ませるんだよな
70名無し神
「……諦めが悪い男だから期待したと?」
「少し違う。諦めるのが下手糞だから期待した。ああいう奴は嫌いじゃない」
この一連の流れマジで好きなんやけど
71名無し神
分かるぜ
72名無し神
その後、トーク君覚醒してたしな
73名無し神
フェイは教師にも成れるのか……
74名無し神
フェイ『馬鹿と弱者ほど、俺のライバルキャラに成れ』
トーク『せ、先生!』
75名無し神
笑笑
76名無し神
あと、バーバラちゃんについても触れておこうか……
77名無し神
そうだな。モードレッドの次くらいに大事
78名無し神
ワイ知ってる。ブラコンで、二十歳。B96/W63/H92。こんな感じだけどちゃんと鍛えてるから、太ももはムチムチ感あるけど、触ってみると意外と鍛えてるって事が感じられる体つき。少したれ眼で色気が凄い。それ故に異性からは凄いジロジロみられる。
気に入った人にあだ名付けたり、からかうような言動ある。
それなりのキャラではあるが、モードレッドとかと比べると凄い重要と言うキャラではない。だが、円卓英雄記ではかなり人気キャラで、派生作品で作られた漫画作品『バーバラさん家の日常』っていう作品で主役キャラだった。それぐらい人気キャラ。ヒロインではない。因みに漫画では現代日本を舞台にして、高校生のライン君を凄い可愛がる大学生な感じでの立ち位置。その名の通り、日常が紡がれる物語である。
五巻で完結。完結済みで、すぐ読めるからおすすめ。
後、衰退した退魔士の家系の子で、ロメオの現団長。父はウォーと言ってロメオの前団長。ラインが弟。
79名無し神
ごめん、『バーバラさん家の日常』らへんより、体の説明しか頭に入ってこない。
80名無し神
正直すぎる笑
81名無し神
いやでも、確かに……可愛くてエロい。しかも、経験ないのにからかうって感じが堪らない。フェイに分からせてほしい。
82名無し神
結局フェイか……まぁ、主人公であるフェイに全て収束するから仕方ないけど
83名無し神
wwwwwwww
84名無し神
五日目やな?
85名無し神
あれどういう思考してるん?
86名無し神
フェイ『もしかして……アリスィアって、自分の事を主人公だと思い込んでいるモブなのでは……?』
87名無し神
いや、それお前や
88名無し神
これ配信で見てた時のコメント欄が全部『いや、それお前だよ』って感じになってたのは笑った
89名無し神
ブーメラン過ぎるやろ? なんで自分に当たらん?
90名無し神
ブーメランが超絶特大過ぎて、それに乗って移動してるから当たらない説好き
91名無し神
wwwwww
92名無し神
wwwww
93名無し神
それで、全然アリスィアが惚れてるってことを気付かないのがまた面白い
94名無し神
アリスィアちゃん……五日目は良かった
95名無し神
叡智でした。あの余裕が一切ない、眼が虚ろな感じには興奮した
96名無し神
強迫観念に囚われ続けてきた少女って訳やな。だから、責任感に似た何かに潰されそうになってた
97名無し神
後普通に、フェイが好きやったんやろ? 元々拒まれ者だったけど、認めて貰えたし。どんな目に遭っても一切攻めないから好きになっただけ
98名無し神
どんな手を使っても引き留めたかったんだろうな
99名無し神
ヤンデレ最高
100名無し神
ロキ本当に好きだな、ヤンデレ
101名無し神
ただ、フェイによって解呪されてけどね
102名無し神
――そうだ、このナイフで楽になろう
――だれか……助けて
――いや、俺が主人公だから、そもそも勘違いでしょ笑◀
唐突に第三の選択肢をブーメランに乗りながら持ってくるフェイさん
103名無し神
もうアリスィアちゃん、フェイの事大好きなんだな。髪も切ってしまったし
104名無し神
フェイ君、女たらしすぎる
105名無し神
その内マジで刺されそう
106名無し神
刺されてもヤンデレに刺されるのは基本とか思ってそう
107名無し神
フェイのヒロイン勢力図
『第一勢力』原点にして頂点 ユルル
『第二勢力』最もヒロインに近い者 マリア&リリア
『謎の第三勢力』ジャイアントパンダ アーサー
『第四勢力』光の速さで駆け上がる モードレッド
『第五勢力』実はヤンデレ気質 アリスィア
そして、『第零勢力』モブモブのヘイミー!!!
108名無し神
ヘイミーちゃん、出番まだかな……
109名無し神
俺も実は待ってる
110名無し神
そう言えばさ、フェイが惚れさせてるのって殆ど、円卓英雄記のヒロイン枠じゃないよね? 俺、円卓英雄記ってハーレムモノって聞いたんだけど。今の所、アーサーとマリア&リリアしか知らない
111名無し神
ワイ神?
112名無し神
ワイ知ってる。そのうち出てくるで。アルファたちも別にヒロインって訳じゃないし。ベータだけはちょっと、それっぽい描写もあったけど……バッドエンドの話にちょこっと出てくるだけやし……
113名無し神
へぇ、いつ出てくるのかね?
114名無し神
楽しみやで
115名無し神
フェイに期待
116名無し神
あれ? でもフェイ、ブリタニア帰ったらアリスィアちゃんどうなるの? これからも辛いイベントあるんじゃないの? ワイ神見解を
117名無し神
ワイの見解。多分大丈夫。フェイじゃなくて、モードレッドちゃんの背後霊になったわけだから、多分何とかしてくれる。モードレッド、何だかんだで善悪の判断はハッキリしている……一部欠落してて、悪いと判断できるけど、悪いと思わないとかはあるけど。
フェイよりは安心感劣るけど、モードレッドも大分安心感あるよ。元々はね、この後、ちょっと時間が経って、ユルルちゃんが自由都市にやってきて師匠と弟子の関係になる。
ただ、ユルルはフェイのモノだから、それはない。
まぁ、流れを書くと
フェイがユルルちゃんを救って惚れさせて、ブリタニアで現地妻にした。フェイがモードレッド惚れさせてしまったせいで、本来ならあんまり関わりのないモードレッドとアリスィアに関係が出来て、暗躍なのに前に出てきてしまって、教師役変更になってしまった
それでモードレッドは正直ユルルちゃんよりバリバリ強いし、フェイには大分劣るけどメンタルも狂ってるし、大抵の事は何とかしてくれると思うよ。アリスィアちゃんは多分無事。ただ、モードレッドの訓練が心配……
118名無し神
そう言えば、モードレッドとお料理と暴力教室するんだっけ?
119名無し神
フェイ鬼いちゃんの為に……
120名無し神
良い子じゃん。
121名無し神
俺は好きだけどな、アリスィアちゃん
122名無し神
それより、いずれ来る二人のフェイの取り合い修羅場の方が心配だよ。大喧嘩して、民家とかフッ飛ばさないと良いけど
123名無し神
ヤンデレアリスィアVS狂乱モードレッド
124名無し神
はやく、フェイにはもう一回自由都市訪れて欲しいな
125名無し神
修羅場が久しぶりに見たい
126名無し神
と言うか3Pして欲しい
127名無し神
そればっかりだな
128名無し神
フェイ、長期休暇に色々とんでもないことしてたな
129名無し神
義眼に成っちゃったし。本人は気にしてないけど
130名無し神
でも、それ見たら……ユルルちゃん、泣いちゃうんだろうな……
◆◆
1名無しの英雄
いやいやいやいや
2名無しの英雄
フェイさんのことですか?
3名無しの英雄
アイツなんやねん。怖いわ。特に五日目
4名無しの英雄
全員を狂暴化させてたで? 強制的に
5名無しの英雄
狂っている英雄の姿を見せることで、仲間の心を奮い立たせて、それだけでなく一瞬で憧憬と信仰心を植え付ける。それによって一定範囲内における、仲間全員に大幅なバフをかける。全能力二段段階向上を強制する。暗示や痛覚に耐性もついてしまう。
だが、言ってしまえばほぼ気のせいなので、人間が本来かけているリミッターの強制解除のような物であり、終わった後の疲弊感は尋常ではない。また、終わった後に記憶が一時的に欠落して、頭の中でフェイの嗤う姿が浮かぶ。
本人のテンションが大きく影響する。
こんな感じ? 名前は俺が考えた
6名無しの英雄
これこれ
7名無しの英雄
えぇ……こんなのが英雄である俺達の後輩になるのか?
8名無しの英雄
こいつに先輩とか言われた日には鳥肌立ちすぎて鳥になるわ
9名無しの英雄
麻酔無しで目の手術もヤバいって
10名無しの英雄
そうか? 俺も昔してたしな? 麻酔無しで目の手術ってそんなに驚くような事じゃないと思うけどな?
11名無しの英雄
>>10
関羽さん、古参の英雄なんですから、新人に対抗意識燃やすのは止めましょう……
12名無しの英雄
>>10
あ、こいつ関羽なん笑?
13名無しの英雄
まぁ、関羽も毒の手術みたいなのしてたけどな……
14名無しの英雄
恥ずかしいって、新人にそんな対抗意識燃やしてたら
15名無しの英雄
いや、でも気持ちわかる。コイツヤバいだろ
16名無しの英雄
五日間濃すぎた
17名無しの英雄
しかも、本人は観光気分だし
18名無しの英雄
やばいです
19名無しの英雄
こいつ……俺達の所に来たらどうなるん? 俺達、デカい顔できんぞ
20名無しの英雄
安心しろ。神アテナの意向により、フェイは物語が完結しても、次も何処かの世界に転生するらしい
21名無しの英雄
そっか、なら安心
22名無しの英雄
俺コイツ嫌い。先輩顔できないから
23名無しの英雄
眼が見えないレレの手術を依頼しておいて、本人全然気にしてない事が、特筆すべき事じゃないみたいな感じになってる素の優しさが凄すぎて何も文句言えないのが、ムカつく
24名無しの英雄
文句言えないって
25名無しの英雄
しかも、モードレッドとアリスィアちゃんと一緒におねんねしてるのがムカつく
26名無しの英雄
モードレッド可愛い
27名無しの英雄
それは思った。フェイにガッチリホールドされて分からせられて欲しい
28名無しの英雄
お前らモードレッド好き過ぎやろ。俺はアリスィアを推してるけどな
29名無しの英雄
五日目のヤンデレはしびれたな
30名無しの英雄
フェイ……優しすぎだよ。惚れても文句言えないから腹立つんだよ、コイツ。
31名無しの英雄
褒めるのか貶すのかどっちかにしようや笑
32名無しの英雄
モードレッドは今後も重要そうなキャラだろうね
33名無しの英雄
この世界のキャラって円卓元ネタでしょ? でも、名前借りてるだけで、実際の史実とはあんまり関係ない感じする
34名無しの英雄
だろうな
35名無しの英雄
血縁とかもあんまり関係ない感じするしな
36名無しの英雄
ほんのり円卓ですな
37名無しの英雄
あと、フェイって噛ませキャラなんだよな?
38名無しの英雄
そうだよ
39名無しの英雄
フェイ自身が破滅するイベントかないの? 本来のフェイのやつね
40名無しの英雄
あー噛ませキャラとしての、破滅イベントってことか
41名無しの英雄
どうだろな
42名無しの英雄
分からん
43名無しの英雄
ただ、今のフェイが破滅するのが予想できん
44名無しの英雄
眼が無くなっても気にしてないし
45名無しの英雄
コイツヤバいです
46名無しの英雄
何故目が無くなっても、平気なのか。
47名無しの英雄
全く分からない
48名無しの英雄
フェイと言うキャラのバックホーンが知りたいなぁ
49名無しの英雄
一応噛ませキャラだけど、あるにはあるんだよね? バックホーン
50名無しの英雄
あるある。俺知ってる、やったことあるから
byモードレッド
51名無しの英雄
お前死ねよ。カムランの戦い忘れてないからな
byアーサー
52名無しの英雄
前世引きずるなよ笑
53名無しの英雄
落ち着きましょう
54名無しの英雄
アーサー死ね
byモードレッド
55名無しの英雄
モードレッド死ね
byアーサー
56名無しの英雄
これが古参英雄ならフェイにデカい顔なんかできるはずないわな
◆◆
『アテナ切り抜き』
――料理と暴力教室
「うぅ、痛い……」
「はぁ、貴方……もっと、根性出した方がよろしいのではなくて?」
「だって、アンタ凄い殴るんだもんッ……ぐすん」
涙目でモードレッドを見るアリスィア。朝練でいきなりモードレッドにぼこぼこにされて彼女はいきなりメンタルに負荷がかかっていた。
「……もうやだ、おうちかえる」
「おうちって、どこですの……?」
「うぅ」
「……フェイ様なら、これくらいの訓練できましたけど」
「――ッ」
(フェイ、鬼いちゃん……)
「まだやる……」
「そうですか。ワタクシも引き受けたからには実行するつもりですので……」
(フェイ様なら、一度決めた事は曲げないはずですし。でしたら、ワタクシも♪)
敢えて叱咤をかけて、アリスィアをやる気にさせるモードレッドは意外と師としての才能があるのかもしれない。その後、アリスィアは完膚なきまでボコボコにされた。
その後、二人はとあるフェルミ婆さんの家の台所を借りた。エプロンをして二人となり合って並ぶ姿は姉妹か、意外と友達に見えるのかもしれない。
「はい、それじゃあ、タルトの生地に穴を開けて」
「了解です♪」
どかぁぁぁん! と音がした
「ば、馬鹿! 空気穴開けろって言ってるの!! 小さい奴!! 小さい穴! もう、馬鹿! 生地貫通して、そこら辺に飛び散ってるし! 馬鹿馬鹿!!!」
「……ぷい」
「いや、悪いのアンタだから! なに、その!? 私の教えが悪いからこの惨状になったみたいな顔は!!」
二人は急いで生地を回収した。そして、今度はパンを作ることにした。ある程度、無事に工程が進み、
「はい、じゃあ……今度は生地を休ませるわ」
「……」
「いや、ポーションはかけないわよ!?」
モードレッドがナチュラルにパンの生地に緑色の液体であるポーションをかけようとしたのでアリスィアがそれを止めた。
「フェイ様、ポーションを体にかけて休まれるので……」
「休むの意味が違うわよ! どうしてそう曲解するの!? やっぱり貴族って世間知らずなのね。アンタって色々な所を旅してたんでしょ? ご飯どうしたの?」
「全部外食です。それで事足りていましたので」
「ふーん」
「ですが! 今のワタクシはフェイ様の為に、料理を作りたいのです! 自分の手料理を振る舞いたいというささやかで最高の願いなのです♪」
「はいはい、先は長いだろうけど……頑張りましょうね」
パンの生地にポーションをかけるという奇行をするモードレッドがフェイの舌を満足させる日が来るのか。
「ちょっと、それなに?」
「え? 激辛パウダー」
「何で全部激辛にするのよ!」
「フェイ様とワタクシの愛の色ですもの♪ 基本的に全部激辛にしなくては気が済みませんわ♪」
「はいはい、フェイを満足させたいならこれは没収ね……」
フェイを満足させる日が来るとしたら、だいぶ先だろうなとアリスィアは感じた。
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