〜親がいない俺が学年随一の美少女に告白されるまで〜って、入学初日ですか!?
空桜nyaco
【第1章】突然の告白から、俺たちは
4月
突然の告白
「秋!その…ずーっと前から大好きでした!!私と付き合って!」
ーえ?
ここは小鳥遊高校の屋上。
始業のHRが始まる前の空き時間。
雲ひとつ無い青空を放心して見つめながら、
戸惑う。テンパる。???。
今俺の頭の中が誰かに見られていたなら、きっとはてなマークで溢れかえっていたことだろう。
?????????
え?
俺の脳みそはポンコツすぎて、これくらいのことを処理するのも出来ないらしい。
学力はそこそこ(?)だったような気がするんだけど。
「あの……それって?」
分かりきっていることもつい聞いてしまう。
「つまり!告白だよっ!!」
サラサラの栗色の髪を高い位置で結んで(ぽにーてーるとか言うらしい)前髪はオールアップの女の子が、赤色のミサンガが揺れる片手を握りこぶしにしてふるふる震わせながら俺にそう告げる。
こくはく?
それは、あの好意を持った異性に思いを告げるという行為のことか?
けど……
「あの、。ごめんな!」
断った瞬間に凄まじいスピードで潤んでいく瞳をみた罪悪感から、目をそらすように頭を下げる。
「え……」
どうして、そんな声が聞こえてきそうだった。申し訳ないけど、俺にだって言い訳くらいさせて欲しい。
だってー。
「君、今日知り合ったばかりだよな?」
っ……そういって息を飲む誰か。
その子は涙を零しながら走って言ってしまったけれど、断った時に見えた失望に染まった瞳が。
気の所為かもしれないけど、俺が断ったことだけが理由ではないような気がした。
「っ……秋のばかっ!! 待っててくれるって言ったじゃん……忘れてるなんてあんまりじゃんかよっ……」
呆然として屋上に佇んでいたからか、ピシャンっと勢いよくドアを閉めたあとの彼女の嗚咽は、誰にも聞かれることなくすがすがしいほどの青空に吸い込まれていった。
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ほっとんど小説書いたことないThe初心者ですが絶対完結させられるよう頑張ります!
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