転生したら見慣れた世界で奴隷でした
アール・ワイ・オー
第1話 目覚めたら奴隷でした
俺
眠る前もいつもの如くかれこれ10年は嵌っているゲーム
それなのに何だこの状況は。
目が覚めれば辺りは鉄でできたまるで牢屋の様な部屋の中、お約束の様にある格子の隙間から見えるのは黒と灰色が混じった殺風景な採掘場の様な場所。
よく見れば手足と首に鎖でつながれた枷の様な物が取り付けており身動きが碌に出来な状態である事がわかった。
拉致でもされたのかと考えを巡らせていると外から看守の様な男がやって来て俺の居る部屋の格子状の扉を開けると腰に差していた棒を取り出し「解!」と言い放つとなんと俺を繋いでいた鎖が外れたのだった。
俺はこの出来事で確信した。ここは地球ではないと。
俺がこの謎の世界に飛ばされてから数日が経った。
分かった事は俺は奴隷でありここで死ぬまで鉱石を掘らされるという事だけだった為現在絶望に打ちひしがれている。
俺以外にも奴隷は沢山いるが交流は愚か接触厳禁とされている為この世界の情報を得る事すらままならない。
一度監視員に声を掛けたが案の定鞭で打たれひどい目に合った為打開策立てようにもどうにもならない日々が続いていた。
絶望していた俺だったが俺に転機が訪れた。
俺の作業場が変わると言う話がきたのだ。
どうやらこの世界の俺は身体的スペックが上がっており他の奴隷に比べて作業のスピードが七割ほど良いらしい。
その為作業が難航している場所へ俺を移すという事になったそうだ。
俺はこの機に脱出を目論んだのだった。
案の定脱出に失敗した俺は大人しく新しい作業場へとやって来ていた。
嫌普通に無理でした。
監視の目と拘束が思ったよりも厳しくて何一つ行動に移せないまま連れて来られましたよ…はい。
内心絶望のセカンドインパクトをくらっていた俺だったが移動する際に着けられていた目隠しをとられた瞬間衝撃のサードインパクトをくらう事になった。
何故ならそこは見た事のある景色だったからだ。
見間違う事はないここは…。
「BSFの世界だ」
気づけば俺はそう言葉を漏らしていた。
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