第218話 アーサー達の為に
「で、話を戻すのじゃが、私や今回の闘いに生き残れる可能性が一番少ない。だから孫娘の懐胎の知らせだけ聴いておきたかった訳さね」
「ルクス卿がそんなに弱い様には到底視えませんが」
「そりゃ、アダムの末裔様は私やの全盛期を知らんからねえ」
五賢帝と契約した今の僕なら相手の力量を測ることも出来るのだけど、ルクスはそれでも規格外の戦力だと思う。
それでも全盛期には及ばないってどれだけファウストが警戒していたのか判る気がする。
そんなに心配性なら安心させておくか。
「ルクス卿。これは決戦間近になったら使おうかと思っていましたが今使いますよ」
「何をかえ?」
「刻印よ。アーサーとその者に関わる命を絶対に護り給え!」
刻印が一つ消えた。
「ふーむ、なる程ねえ。アダムの末裔様のご加護かい」
「正確には神の、ですよ。だからあなたが死ぬ確率は極端に下がった筈です」
「さすがだねえ。戦略の立て方はアダムの末裔様方に敵う者はこの世界にいないさね。だから虚飾の神もアダムの末裔様に任せる訳かい」
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