第197話 アダムの末裔とドラグーンの関係性

「それはどれ程の力ですか?」


「五賢帝級になれば、虚飾の神と亘り合える程に」


 少し耳を疑う。あんな規格外の化け物と互角になる? 僕が? 非力な僕が?


「我々は虚飾の神に従うつもりはない。だが、あなたは別だ。正統なるアダムの末裔なのだから。死の王も同じだが」


「死の王は誰かと契約しているのですか?」


「神皇アウグストゥスと」


「それは……」


「最古のドラグーンにして最強のドラグーン。なぜ死の王と契約を結んだのかが分からない。だからこそ我々も困っている」


 つまり、構図は崩れる。ファウスト達だけでは勝てない。


 僕が五賢帝と契約して直に戦場に赴く必要がある。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る