第194話 ドラグーンの地へ
空気が薄い。慣れていないとすぐに疲労困憊になってしまうだろう。
「ヒッ!」
リリウムが悲鳴を挙げる。アーサーが静かに抱きしめる。
「落ち着いて、リリウム。怖くないから……」
巨大な竜が幾頭も周りにいたのだ。
一体が人語を話し出す。
「事情はルクス卿から聴いておる。奥の間に五賢帝がおる。行くが良い」
奥の間に入ると小さな竜が五体で各々玉座に座っていた。翼がない竜とは奇妙ではある。
リリウムは見た目に騙されて安堵しているが、僕とアーサーは真逆の反応だ。
この竜達は敢えて僕達のみ圧力をかけているのか?
ウリエルは相変わらずのんびりしている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます