第191話 僕、久しぶりに演説する
アッ、何か言わないといけないのか。
「同志諸君! あえて同志と言わせて頂く! 何故なら諸君らも同じ神を信じる我々の兄弟姉妹だからだ。さて、同志諸君には辛い事実を伝えなくてはならない! 先日、私は死の王の居城に潜入した。そこで見たものは諸君の同胞が兵の量産に利用されていると言う事実だった。これだけ言えば同志は理解したであろう。死の王の思惑は分からない。しかしだ! 悪魔の思惑は判る! 諸君らを同志としてみなしていない! ゆえに諸君らの力が必要なのだ! 約束しよう! 大学都市のグノーシスは近日コボルト族の市民権を認めた! 認めなかったソドムはもう崩壊している。南の国の王マニもグノーシスと同じ考えを表明するであろう。この戦いは無為なものではない! 諸君らの自由を勝ち取る戦いだと宣言する。五百年前の古き時代を取り戻そうではないか! 同志諸君、怖れることなどないのだ! なぜなら神ご自身が諸君らの為に指導者を今の時代に遣わしたのだ! 私の隣にいる青年アーサーこそ諸君らの希望! 彼は士師だ! 同志諸君! 怖れることなどない。神が我らと共にいる!」
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