第176話 ファウストの予測
ファウストは思案している様子だ。
「のう、ファルマコ殿? あれらは罠だったと言う可能性がないか?」
「罠?」
「もっと言えば撒き餌だ。いかにも高度な戦略的兵器を持っているのを判る様に仕向けたのではないか?」
「そこに何の利点が?」
「より高度な兵器を隠し持っている。あるいは切り札を見せていない」
確かに。メランコリアさんならそれ位思い付いてしかるべきだと思う。
「でも、ウリエルさんが気付く筈ですよ」
「そこなのだよ」
「どういうことです?」
まだ分からない僕に対してファウストが簡単な疑問を口にする。
「そもそもウリエルに匹敵するベリアルが我々をすんなり帰したこと自体、不自然だと思わんか?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます