第173話 賢老の懸念

「と、とにかく、敵から盗める物は盗みました。カラシニコフの使い方を教えてやって、ウリエルさん」


「カラシニコフ? 何じゃ、それは?」


 グノーシスも同じ反応だ。


「まあ、簡単に言えば大量の敵を殺せる殺戮兵器みたいなものです」


「随分、物騒なものじゃな」


「それ以外にも焼夷弾もありますよ」


 これも又説明が必要だった様で説明した。


 グノーシスは少し沈黙した後、訊ねて来た。


「敵がこれ以上の兵器を保有している可能性はあるのかのう?」

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