第167話 盗むのは良くないけど非常時ですから

 正直言えば会って話がしたい。


 しかし、これだけ入念に準備された武力を見ると話し合いの場に着かせるのはある程度無力化してからでないと無理だ。


 敵は本気でこちらを滅ぼす気と視える。


「交渉に着かせるには……」


「同等の武力を持つ必要があるか。一理あるな。ではカラシニコフとやらを探しに行くか。おそらく、この手合いのものは地下にある可能性が高い」


 そこで三人して地下に行った。案の定、大量の銃火器が倉庫に積まれていた。


「まずはこれを瞬間移動だな」


 目の前にあった大量の兵器が消えた。


「ついでに飛行機とやらも貰ったぞ」


「運転出来る者がいませんよ」

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