第141話 お役目を自覚して下さい
先程まで虚飾の神の強大さを目の当たりにして勝てると踏んだが、実際は甘くない様だ。
ウリエルもウリエルでどうしてこうも格の違いを見せつけるのかねえ。幼女の気持ちは分からん。
ファウストもファウストだ。どうしてこうも自信が満ちているのか? 死の王に敗北する可能性を考えていないのかあ。
「ファウスト卿、これでも死の王に単独で立ち向かいますか?」
疑問を直接本人に尋ねる。
「そうだなあ。忘れかけていたが、我は世界の修復者なんだよなあ。ファルマコ殿はどう思う?」
「堅実に三人で闘った方が宜しいかと」
「うーむ、迷った。ウリエルと良い勝負が出来ると思っていたが……こうも圧迫されるとさしもの我も考えなければならない」
ファウストに物事を冷静に俯瞰出来る一面があって良かった。
これが単騎で闘うとか言い出したら大同盟が混乱するだけだ。
この王は危険過ぎる。
世界の修復者? 破壊者の間違いじゃないのか?
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