第82話 エルフとドワーフを探す

「エルフやドワーフはどこに?」


(この近辺の森の中に彼らの世界に通じる入り口の一つがある筈です)


 そうなるとエルフやドワーフに協力を申し出た方が良い。


 だが、回り道になる。その間にソドムがどうなるか。


 分岐点だね。さて、どうするか。


「皆に訊きたい。今後の為にエルフやドワーフと知り合いになる手はありかな?」


「僕は師匠の意志にお委ねします」


「私達もファルマコ様のご意志次第です」


「じゃあ、ウリエルさんは?」


「あっておいて損はないよー」


「じゃあ、決まりだ。エルフとドワーフと同盟を結ぶことを現時点の最優先の課題とする。王国行きはその後だね。ペテロ卿、感謝を」


(神が共にあらんことを)


「あなたにも神が共にあらんことを」


 森の中に入ると意外にもアーサーとリリウムが役立つ。


「ねえ、アーサー。あちらにある二つの強い力は何かしら?」


「多分、エルフとドワーフだと思う。強大な魔法の力の方がエルフかな? 師匠はどちらから行きます」


「いや、行かない。向こうから来て貰う。ことは一刻を争う。個別で交渉していたら時間がない。ゆとりを持たなくちゃね」


「ええ、どうやってですか?」

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