第7話 秋の出来事

「晩秋の出来事」


晩秋の夕暮れは

濃厚なオレンジの光線が

古い空間を照らしていた

静かな夕暮れだった


晩秋の黄昏は

濃厚な闇の固まりが

古い空間に淀んでいた

静かな夕闇だった


なぜここにいるんだい?

なぜここにいるの?

二人だけになってしまったね

そうなりたかったから


もうすぐ帰るのかい?

もうすぐ帰るの?

うん

いっしょに帰ろう


晩秋の夕暮れだった

僕たちは忘れた言葉を探してながら

夕日の階段を

暗闇に向かって降りていった


君と一緒になら

それでもいいと思った

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