第22話 好きな人と好きな人がキャッキャウフフしてるのを横から眺めるしあわせ

 それが真の腐女子。

 年季の入った腐女子はこういうのです。


「わたし、あの部屋の壁になりたい。シーツでもいい」。


 決して自分がその相手と取り変わりたいわけではないのですよ。好きな人と好きな人がいて、その好きな人と好きな人がごちゃごちゃしてたりいちゃいちゃしてたりするのを、絶対に見つからない場所からずーっと眺めていたい。それがしあわせ。それが醍醐味なのです。

 ちなみに自分がその相手と取って代わりたいタイプの人は、腐女子ではなく夢女子といいます。別物なんですねえ。

 腐女子は、自分をその世界に入れたくはないのです。


 そして今日はそんな話がしたいわけではないのですよ。

 ぜーんぜん違う話です。


 わたしの大切なカクヨムのお友だちに、ねむこさんとAskewさんって方がいらっしゃいます。

 わたし、おふたりとも大好きなんですよ。そんなふたりがね、ツイキャスっていう、あれはなんなんだろう、ラジオ? みたいな機能を使って、おしゃべりしておったのです。


 みなさんツイキャスってご存じですか。わたしはまったく詳しくないので、出してもらった画面をうきうきしながらポチッとするだけなんですけれども、先日ねむこさんがそのツイキャスを始められたとエッセイで言っておられたのです。

 わたし実はこれまでも、ツイキャスやTwitterなど教えてもらって、Askewさんのお声と橙さんのお声を聴いたことがあるのですよ。いいでしょ。笑

 Askewさんは、そんなに低くないお声で、喋りかたがすんごい柔らかくって、でも聴いていたらご本人の書いておられるエッセイを読んだときの感覚そのまんまな人でした。関西人だな〜、つるっつる喋る。みたいな。

 橙さんは、ちょっと低いお声でいらして、なんか渋い、そしてちょっとだけえろかったです。笑

 でもやっぱり、時々書かれるエッセイなどを読んだときと似たような感覚になりましたね。ちょっとこう、ゆったりとした、優しくて穏やかで、落ち着いた感じといいますかね。


 そんで、ねむこさんも喋ってるっていうではありませんか。

 わたしはねむこさんのカクヨム内ストーカーを自称できそうなほどねむこさんのことが大好きなんですよ。カクヨムのオアシス、わたしのオアシスといつも勝手に呼ばせてもらっております。笑

 そんなねむこさんが! 喋ってるって! これはもう聴かないわけにいかないではないですか!

 しかもAskewさんとふたりで喋ってるって! こーれはもうそんな、聴かないわけにいかないじゃないですか!!

 Askewさんがエッセイでねむこさんのページを宣伝しておられたのを目敏く発見したわたしは、すぐさまそこをブックマークしました。が、ちょっと時間がなくてですね、やっぱりほら、好きな人のお声なんだから、時間に余裕のあるときに準備万端で聴きたいではないですか。数日やきもきしていたんですが、昨夜とうとうそわそわしながらポチッと押して聴いてみたのです。


 しゃ、しゃべってるうー!!

 と、わたしはひとり夜中に大興奮ですよ。笑

 とうとう大好きなねむこさんのお声を聴いてしまいました。なんか、思ってたよりもほんのちょっとだけ低かったですー! でもすごい落ち着いた喋りかたをされていて、ゆっくり喋ってくださっててとても聴き取りやすかったし、Askewさんとお話していたときの最初のぐだぐたな感じとか、途中ふたりで「あははっ!」って笑ったときの感じがもうもう、ああ〜、ねむこさんだー!! と思いました。好きな人と好きな人が喋ってる。それを横から盗み聞きしてるみたいな気持ち。なにこのしあわせ。笑

 でもやっぱりねえ、聴いている感じが、エッセイを読んでいるときと似ているんですよ。これ凄いことだなって思いました。


 自分の声を届けられるって凄いですよね。わたしは勇気がなくてちょっとできないですもん。なんか、30分なにを話せばいいんだろう、とか、話すの下手そう、とか、わたし早口だからな、とか、いろいろ考えて怖じ気づいてしまいます。だからみなさん本当に凄いなあって思うのです。


 そしてやっぱりエッセイって凄い。わたし誰ともお会いしたことないんだけど、でももう知らない人ではないんですよ。すごく知ってる人に感じられるんです。お話ししているのを耳で聴くことで実感しました。

 こ、この人、知ってる人だ……!! みたいな。笑


 何年か前に、仲良しのみなさんとのコメントのやり取りで「オフ会してみたいね」「お会いしてみたいね」「カクヨムさん主催してくれたらいいのにね」みたいなことを言い合っていたことがあるんですよ。言い出しっぺはAskewさんだった気がしています。

 会わないからいいんだよね、みたいなことも言っていたんですが、まさにこの矛盾した気持ちの折衷案が出てきたといいますか、音声ラジオの威力に感動しています。

 会ってないけど会ったみたい。知らない人だけど知ってる人みたい。いやあ、感動ですよ。

 文字だけでは伝わらないことも、声だけでは伝わらないことも、両方知ると威力が凄い。


 おふたりのおしゃべりが2時間くらいあったので、まだ全部聴けてないんです。またちまちま時間を見つけてにやにやしながらポチッとしようと思っています。


 何年もカクヨムにいると、仲良しさんが増えたり、反対に姿が見えなくなっちゃったりします。当たり前のことですけどね。ことさんやあいるさんは今ごろどうしているかしら、と、少なくない回数思ったりします。ねむこさんもAskewさんも、みさえさんもお忙しいんだろうなあって。

 だからおふたりのお声が聴けてとても嬉しかったのです。ああ、居るんだなあって思いました。どこに居るんかは知らんけども。笑

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