日報物語

秒夏 瞬

2024/10/08 「天邪鬼」



電車が雨粒のカーテンを割いて駆ける。


目的のない恐怖と役割のある幸福を背負いながら。


私を乗せて灰色の街を駆ける。


役割のない恐怖と目的のある幸福に揺られながら。

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