無自覚最強陰陽師の成り上がり人生録〜異世界?地球のほうがファンタジーだよ!〜
振り向くとやまだ
プロローグ
時は20xx年
今より1000年以上昔この世には怪異と呼ばれる物が多数存在した
それらは河童や天狗、鬼など伝説とされる存在と同じような姿形をし人間を攫ったり襲ったりしていた
奇っ怪なのは姿形だけでなく、水を飛ばしたり空を飛んだりと人間には不可能な事を平然とやってのけた
しかも普通の人間が戦っても有効なダメージは与えられない
そんな怪異に対抗するべく人間達は力を手に入れた
それが後の陰陽師である
怪異と触れ合ったり、戦って生き残った者の中で霊力と呼ばれる力に目覚める者がいた
霊力を纏った攻撃は怪異にも通用した
人間達は歓喜した
ようやく怪異に虐げられる時代は終わったのだと
人間達は霊力をコントロールする術を覚え
霊力を扱えない人間にも霊力を発現させる方法を生み出した
そうして出来た集まりは陰陽会と呼ばれ、そこに属する者は自らを陰陽師と名乗った
陰陽師の数が増えると霊力の使い方にも多様性が生まれた
霊力を具現化し武器の形にする者
霊力を丸めて投げる者
霊力を足場に空中を歩く者…などなど
彼らはそれを陰陽術と呼んだ
それでもせいぜい怪異に有効な攻撃が出来るようになっただけ
自在に空を飛んだり、自在に水の中を移動したりする怪異には攻撃を当てる事が出来なかった
状況は拮抗した
力は怪異のほうが上だが、数は陰陽師の方が上だったから
倒しても倒しても減らない陰陽師に怪異達はうんざりした
どれだけ大人数で戦っても倒せない怪異に陰陽師達は憤りを感じた
だがある日その状況を大きく変えるものが現れた
その名も「
彼の陰陽術は他を圧倒した
空を自由に飛び、水の中でも地上のように走った
彼の力により人間はどんどんと怪異を倒していった
すると怪異側にも同等の存在が現れる
その名も悪鬼「
どこから現れたのか?
今まで何をしていたのか?
晴明の出現に呼応するかのように現れた羅刹、まるで天が人間と怪異を平等にする為に生み出したのでは?と思うタイミング
でも答えは誰にも分からない
ただ分かるのは羅刹が強いという事
他の怪異と段違いな強さ
腕を振れば竜巻が起こり
走れば地鳴りがする
羅刹の強さの前では晴明も為す術がなかった
このままでは人類に未来はないと思った晴明は、自分と陰陽師5人の命を引き換えに羅刹を封印した
その時の晴明にはそれしか方法がなかったのだ
こうして怪異と陰陽師による戦争は、双方に多大な被害をもたらし終わりを告げた
それから1000年経った
未だに怪異は存在している
神隠しや、行方不明者、不自然な災害などは基本的に全て怪異の仕業だ
それでも人間が滅亡していないのは、今の時代にも陰陽師がいるからだ
陰陽会は京都に本部を構え、全国各地に支部がある
さらには素質のある若者を育てる為の学校まで存在している
でも怪異の存在を表沙汰にする訳にはいかない為、陰陽師は裏の仕事とされている
最近巷では異世界物が流行っている
剣と魔法のファンタジー?
出てくる敵はドラゴン?魔王?
オタクは皆、夢見る異世界??
いやいや、地球の方がよっぽどファンタジー!
ゾンビや幽霊、怪しい教団?会社?
あらゆる所に敵、敵、敵
本当に勇者なんてチートな奴がいるなら、異世界なんかに行かずに地球で戦えよ!!
この物語は自分が陰陽師だということすら知らなかった主人公があらゆる怪異を倒しまくり英雄となる物語である
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