『はなよりだんごう』

やましん(テンパー)

『はなよりだんごう』

 『これは、作者の幻想による、フィクションである。』



        🏁 



 あるばん、ぼくが、ねこママの店にいったところ。


 見慣れないお客様がいるではないですか。


 店の隅っこで、なにやら、他の生き物さんたちと、話し込んでいるようなのです。


 『ママ、あちら、あの、有名な、はだかでばねずみ、さんじゃない?』


 すると、ママが答えました。


 『にゃんこ。なんでも、ここの地下に、出張所を作って、ここらあたりに進出の足場にしたいとかにゃん。でも、やはり、先住民との争いは避けたいらしくてね。それに、最近は、生き物連合会の縛りも厳しいし、にゃんこ。まずは、出張所の建築をだれに任せるか、だんごうしてるにゃんこ。入札は、それから、らしい。にゃんこ。』


 『はあ! なんとまあ。訳わなんないなあ。』


 『人類を見習ってるにゃんこ。なんといっても、手本は人類さん、だにゃんこ。』


 『ふうん………で、僕んちの地下にするにあたって、許可したのは、誰?』


 『そらゃあ、にゃん。まあ、既得権にゃんこ。にゃん。』

 

 『あらま。』

  

 たしかに、ごきさんや、ちゅうさんや、にゃんこさんや、わんこさんや、ありさん、へびさんから、使用許可や、建築許可の申し出は、一回もなかったなあ。


 ねこママからもなかった。


 いったい、自分の所有地、領土、なんて決めていばってるのは、人類の勝手なわけだしな。


 ても、いささか、腹立たしいような。


 誇らしいような?


 闘うかい?


 友達、失うな。


 


 ・・・・・・・・・・ 😸


 

 


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『はなよりだんごう』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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