94皿目 パエリア

 あの鮮やかな黄色に異国の風を感じる。


 言わずと知れたスペイン版炊き込みごはん。本式は米の種類も違うのだったか。そこまでこだわるつもりはないので普通にいつも炊いて食べてるお米を使う。

 取り出したるはパエリアの素。ストレートタイプの鍋つゆみたいな袋に入っていて、水加減も何もせず規定量のお米にぶっかけて炊飯器で炊くだけのらくちん仕様だ。最近、こういうストレートタイプの炊き込みご飯の素、ちらほら見かける。しかも具材入りだ。安い炊き込みご飯の素にありがちな細かくてちょびちょびの奴ではなく、それなりにしっかり入っているのがうれしい。でも自分は欲張りなので、冷凍のシーフードミックスをいくらか足して炊飯スタート。


 まず香りがいい。色もすごく鮮やかな黄色できれいだ。食べてみると旨味がすごい。同じ洋風炊き込みご飯でも、比較的食べなれたえびピラフとは全く違う味わい。もともと炊き込みとか、味のついたご飯が好きなたちなので、お茶碗に2杯食べた。残りは冷凍。満足。


 ただこのパエリア、思わぬ問題を残していった。きれいに洗ったつもりなのだが、炊飯器の内側に匂いがついてなかなか取れないのだ。白米を炊いたら香りだけパエリアだった時のやるせない気持ちよ。

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