第10話 菜々子SOS10
「かかってこい! 宇宙の侵略者ども! 私が地球の平和を守ります! シャキーン!」
正義のヒロイン菜々子が全宇宙の侵略者ギャラクシーに挑む。
「ふっふっふ! ふがいっぱい! 水星を倒したぐらいで調子に乗られては困るな。まだまだ宇宙の戦士はたくさんいるのだ! ワッハッハー!」
宇宙の支配者ギャラクシー皇帝が高笑いする。
「負けるもんか! 例え何人いても戦って買って見せる!」
菜々子は気概では負けていない。
「それなら私たちの相手をしてもらおうか?」
そこに宇宙の騎士たちが現れる。
「火星の騎士マーズ!」
「金星の騎士ヴィーナス!」
「地星の騎士アース!」
「木星の騎士ジュピター!」
「土星の騎士サターン!」
「天王星の騎士ウラヌス!」
「海王星の騎士ネプチューン!」
「冥王星の騎士プルート!」
一度に8人もの宇宙の騎士が現れた。風星、雷星、雪星などはない。普通にウインド、サンダー、スノーでいいのだろうか。これは神にも当てはまる。風神、雷神はあるが、まだ名前はない。これも普通に風神ウインド、雷神サンダーでいいのだろうか? 水神ウンディーネでもありだろうか。
「そして我が宇宙の支配者の雑魚キャラ的マスコットキャラクターのギャラクシーたちだ!」
「ギャラギャラ!」
イメージはミニオン。過去の世界で雑魚キャラで埴輪からハニワンを創作した。全てのジャンル、カテゴリーに可愛い雑魚キャラは必要である。こいつらが一番一般大衆の心を射止める可能性がある。ショッカーの戦闘員やミニオン、キティちゃんの様に。なんせ他のキャラクターは倒されたら再出場はないか、当分は難しいだろう。記憶に残らないのだ。それに比べて毎回登場できるスターやギャラクシー、ハニワンは主役並みに登場できるのだから。
「一度にこんなにも敵が現れるなんて!? 私もこれで最後か!?」
余りの敵の数に菜々子は死を覚悟した。
「やめてくれ! お願いだからうちの家の上空で戦うのだけはやめてくれ! 誰か助けてくれー!」
チタマは自分の家の心配ばかりで菜々子の心配は一切しなかった。
「死ね! 地球人! 総攻撃開始だ!」
「おお!」
宇宙の支配者ギャラクシーの総攻撃が菜々子を襲う。
「すまない! 地球! 君を守り切れなかった!」
強大な敵の前に菜々子は諦めた。
「諦めないで!」
「夢と希望は何よりも大切!」
「そして困った時のお友達もね!」
その時、敵を攻撃する無数のビームが飛び交う。
「なんだ!? 何が起こったんだ!?」
「どこからの砲撃だ!?」
菜々子もギャラクシーも何が起こったのかも分からない。
「待たせたね。菜々子。」
「明日香! それにみんな!」
現れたのはお友達の明日香と菜々子が倒したゴエティアたちであった。
「どうして!? みんながここに!?」
「聞こえたんだ。地球が助けを求める声が。アハッ!」
チタマが助けを求めて地球が奇跡を起こしたのだ。死せるゴエティアを生き返らせたのだ。
「やっぱり地球ってすごいな。みんな! この素晴らしい水の星を守る為に一緒に戦おう!」
「おお!」
菜々子たちは一致団結して全宇宙の支配者ギャラクシーと戦う。
「ええ~い! 小癪な! こいつらを血祭りにあげろ!」
「おお!」
未来の科学力ゴエティアと全宇宙の支配者ギャラクシーの戦いが始まった。
「待たれよ! 我々マンス騎士団も覇権をかけて戦うぞ! 我が名は1月の騎士ジャニュアリー!」
そこに12人の月の騎士が現れ戦いに加わる。三つ巴の戦いが始まったのだ。
「待つでござる! 旧暦忍者の睦月たちも忍者の復権のために戦うでござる! 私の名前は睦月!」
更に旧暦忍者も加わる。
「干支騎士もいるぞ! 我が名はマウス・ナイト! チュウチュウ!」
そこに干支の騎士12人も加わる。
「いったい何がどうなっているんだ?」
「次元が歪んでしまったんだ!? 私が未来から来たことによって!? 過去も未来も異世界も全ての世界が現在に集まってきてしまったんだ!?」
菜々子がデビル・スーツ・バエルでタイムワープをしたことによって、次元が歪んでしまったのだ。
「犯人はおまえか!」
「可愛いから許して。アハッ!」
笑って誤魔化す菜々子。
「そうか! 何も私がダメージを受けて、勇気を奮い出して戦って勝たなくても、私の代わりに弱者が犠牲になり、それを私が倒すという方法もアニメや漫画、必殺仕事人のゴールデン方程式だ! 時代劇でいこう!」
入り乱れるチタマの家の上空の戦争地域。そこで菜々子は一つの答えにたどり着いた。
「私がこの無駄な戦争を終わらせる!」
菜々子がハイパーメガ粒子砲のチャージを始める。
「菜々子。私たちのエネルギーも使ってくれ。」
「ありがとう。みんな。持つべきものはお友達だね。アハッ!」
ゴエティア72体が菜々子のハイパーメガ粒子砲にエネルギーを分けてチャージする。
「くらえ! 地球を破壊する粗大ゴミども! おまえたちみたいな奴らがいるから、この世界から戦いが無くならないんだ! 私の、私たちの地球を壊させてたまるか! いくぞ! ゴエティア72体分のエネルギー・ハイパーメガ粒子砲! 全て消え去れー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
菜々子は戦闘区域にハイパーメガ粒子砲を打ち込む。
「ギャアアアアアアー!」
戦っていた異民族は菜々子のハイパーメガ粒子砲の前に全て滅び去った。
「私が地球を救います! ロード・トウ・ピースです! アハッ!」
こうして菜々子は戦いに終止符を打った。
「いや~平和っていいですね。」
「これのどこが!?」
菜々子のハイパーメガ粒子砲でチタマの家は真っ二つになった。
「まあまあ、地球には木材もあるから自分で家を建てることもできますし、お金で他人に建ててもらうこともできますからね。アハッ!」
楽観的な菜々子。
「それにしても菜々子のハイパーメガ粒子砲で地球を破壊してお終いみたいな最終回みたいなネタだな。」
「そうですね。困りました。こうなったら何か悪役を登場させて、ひたすら戦うしかありませんね。アハッ!」
結局、それしかない戦闘マンガ、アニメの世界。現代ドラマは戦いすらないので面白くないのかな。
「ここから何か新しいスタイルを考えよう。」
ミニオン、三国志、信長の野望の現代版かな。
「時代を現代。」
「舞台を宇宙にして、宇宙戦争モノ。」
「舞台を地球にすると、世界大戦モノ。」
「舞台を日本にすると、都道府県戦争モノ。」
「舞台を東京にすると、23区戦争モノ。」
チタマと菜々子は何か新しい作品の形を模索する。
「今までで現在、過去、未来、異世界と出てきましたが、何か落とせそうですね。」
「そうだな。何か一つにまとめられそうな気がする。」
「ミニオンタイプを宇宙ギャラクシーンなら、ギャラクシンとか。星ならスターン?」
「語尾にンだけ付けましたね。手抜きですね。」
「手抜きの方が一般大衆には分かりやすいのだよ。」
確かにその通り。
「ジャパンン!」
「トウキョウン!」
「サイタマン!」
「エドガワン!」
「コウトウン!」
「アシガルン!」
何となく難しくなってきた。埴輪のハニワンは奇跡だったのだろう。ヤバいのはやめよう。
「普通に足軽でいいや。歩兵、弓兵、騎馬兵か。」
渋谷兵、新宿兵5000。これがしっくりくるな。さらば、ミニオン。
「それか、もっとラブストーリーや人間模様に重きを置くか?」
10月開始のアニメも現在、全滅っぽい。それでもそれをアニメにしようとした大人がいる訳で・・・・・・結局は大人の金儲けですな。その関係に声優さんやアイドルさんがいるだけ。汚いおじさんのお金儲けにキレイな者が利用される。
「鉄板は友達同士の戦い。」
ナルトとサスケ、キラとアスラン、ブラックとシャドームーンとかか。
「最近、恋愛のアニメやドラマってあったっけ?」
「ない。日本事態が少子化で愛が絶滅危惧種だ。」
日本の若い子に仕事が無いから、当然、生活保護受給者しか結婚ができない世の中になってしまった。若者からすれば生活保護の給付金が高すぎて、アルバイトしても手取りが負けるということである。まあ、政治家が悪いとしておこう。
「人間って、仕事も無ければ、お金もない。愛も無ければ、スマホをいじるだけ。しかも無料ゲームしかすることがない。確かにドラマの愛もバラエティーな愛ばっかりで、シリアスはウケない現代人の愛枯渇事情。」
お金持ちはお金の力で一夫多妻制を極めてると。
「人間関係で考えると、自分以外の人間は皆殺しでもいいのかもしれない。それだけ現代人はストレスとスマホでコミュニケーション能力が欠如し、他人に偉そうにしたり、他人を食い物にしようとする。本当に粗大ゴミばっかりを量産している日本の学校教育。」
今時の他人の相手をすると疲れるから、実際の店舗には行かないで、家でネットショッピングしてると出会うのが宅配の人だけだから楽でいいんだろうね。これも親の虐待や学校でのいじめを放置したせいで、そういう悪い人間が成人して世の中に溢れたのが原因。もうどうにもできないくらい街中には悪意がいっぱい。全て政治家と公務員が悪いとしておこう。後は貧困もね。
「結論としては現代人の精神はボロボロに病んでいるということで。」
まあ、現代人の人間関係は希薄。
「騎士はアイドル並みの人気がある? アイドルはゲーム位できないといけないのか?」
それともゲーマがアイドルになる時代なのか? 結局は声優でもお金儲けしようという大人の事情。
「歌って、踊れて、ゲームも上手。」
勝てばライブで盛り上がる。そんなアイドルの時代が来るのか? 全部盛り込んでしまえば、そういうことである。
「有名で人気のアイドルになる方法がゲーム、戦いで勝つことである。」
これならガンダムであり、ラブライブである。プラモデルにコンサート! スマホゲーと売り出し方は確立できている。
「アイドルがロボットにも乗る・・・・・・のだろうか?」
それって昔書いたジャパロボの設定と同じ様な。
「コンセプトは戦うアイドル?」
チタマは男なので、そういうカワイイ女の子が好き。
「なら、私が歌を歌いましょうか?」
菜々子はアイドルに立候補する。
「それか、逆にハードボイルドにするか?」
「こらー! 私の話を聞け! 無視するな!」
仲の良い二人。
「男もので「渋谷戦記」とかいう、一兵卒なお話はどうだろうか? 最後は東京、日本、全世界、全宇宙まで制覇するやつ。」
「でもそれだと地名はいいけど、キャラクターネームを登場人物につけないといけなくなりますよ。」
「ガーン・・・・・・。」
こうして渋谷戦記は没になった。ゲームだとユーザーネームでいいからゲームにはできなくはないのだろうが。
「超能力に属性を持たせようか?」
もう新しいものは生み出せない。それなら混ぜ合わせるしかない。
「水の精霊ウンディーネ。これがチュートリアルの司会進行役。現代ネーム、アイドルネームが水野ウンディーネ。侍忍者ネームがお水さん。異世界ネームが水の騎士ウンディーネ。人間装着型バトル・スーツネームがウンディーネ。人型ロボットネームがジャパロボ・ウンディーネ。」
完璧。
「全世界で戦えるわ。快感。」
菜々子はプレイヤーネームにして、登場キャラクターでは精霊に纏わる者でいいか?
「精霊は〇。モンスターも〇?」
竜の精霊ドラゴン。竜野ドラゴン。お竜さん。竜の騎士ドラゴン。バトル・スーツ・ドラゴン。ジャパロボ・ドラゴン。
ネバネバ玉ねぎの精霊スライム。玉野スライム。お玉さん。ネバネバ玉ねぎの騎士スライム。バトル・スーツ・スライム。ジャパロボ・スライム。
「動物、自然、物がワンピースなら、モンスター、精霊、物でいうかな?」
ゴムの精霊ラバー。ゴム野ラバー。おゴムさん。ゴムの騎士ラバー。バトル・スーツ・ラバー。ジャパロボ・ラバー。
車の精霊カー。車野カー。お車さん。車の騎士カー。バトル・スーツ・カー。ジャパロボ・カー。
「できるな。ということはプレイヤーが洗濯するのは精霊か?」
何でもできるというのは怖いな。素晴らしい対応力だ。
「後はドロドロした人間関係か。どうして人間はドロドロした人間関係が好きなんだろう?」
それは、それが人間だからだ。
「ドロドロとはいじめ、パワハラ、セクハラ、妬み、嫉妬。もっとも人間らしいが碌なもんじゃねえ。」
物語の数だけ不幸が増えていく。
「悪女も必要である。主人公をいじめる悪い女が。」
これも物語には不可欠である。お友達、ライバル、恋敵。そこから生まれる負の感情。フォッフォッフォッフォッ! 楽しいですね。怖いですね。アハッ!
「悪い女が悪役。最後の最後で黒幕がいるというのが定番。」
昼ドラ、韓国ドラマっぽい。
「そもそも人間ドラマがいるのだろうか?」
15分人間ドラマ。最後の5分で戦って終わり。この構成でいくとよっぽど15分ドラマが面白くないと最後の5分が楽しみで見る。という人間心理になってしまうのだが?
「逆に15分の人間ドラマを充実させて、5分の戦闘、5分のライブはおまけにするのか。」
この場合、一番の問題は15分の人間ドラマや謎が肝心であるが、15分を埋めれるだけの名作が無いのも事実。次はなんとか形を考えよう。
つづく。
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