第18話 見つかった
「雅殿! 金堀衆はみつかったか!」
俺は開口一番、艶やかな雅殿を見ながら、無粋とは甚だ承知だが、俺はまず最初にそいつを聞いた。
「なんですか? 最初のご挨拶がそれですか? まあ、それほど大切なお話なんでしょうね、ふふふ」
少し、笑みを見せた雅殿は胸元から文を出して、
「この通り、話は通しておきました。惣様の心意気を感じて、何なりと申し付けろとおっしゃっておりましたよ」
「雅太夫、ありがとう、ありがとうございます」
「礼を言うにはまだ早いんじゃあないですか? 金堀衆の親方が言うには、あなた様の大嫌いなお役人に工事の許可をもらう必要がありそうですよ」
雅太夫が申し訳なさそうに俺に文を渡した後、会話を継いできた。
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