第3話
そして、私は驚いた。外は楽園だったのだ。誰も、私を攻撃する人はいなかったし、むしろ優しく道を教えてくれたりした。球場について席に座れば、隣の女の子が話しかけてくれて好きな選手を教えてくれた、お菓子をくれた、応援歌を教えてくれた、連絡先を教えてくれた。
最後に描かれた虹のアーチに向かって、一緒に抱き合って喜んでくれた。
テレビでしか見たことのなかった世界を一緒に笑って見てくれた。
それは、目の奥からダイヤが生まれるほど新しく麗しい世界だった。
私は一生忘れない。
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