第2話
私は沢山寝て沢山食べる生活を三年続けた。気が付けば食べる度に何かしようと思え、寝る度に体を動かす元気が出てきた。
そして、自分に趣味というものが出来たのだ。それから毎日夜にテレビを点けて応援をした。
「逆転ホームラン、ファンは歓喜です!」
スポーツの熱い空気が画面の向こうから毎日伝わってきた。楽しくて仕方なかった。しかし、試合に勝利しても隣でハイタッチしてくれる友達はいなかった。
だから、私はスタジアムに行くことにした。そして、次の日、五年ぶりに太陽が照らす地面を歩いた。自分でも不思議なくらい、突然、出たくなったのだ。これから行く世界に何かが待っている気がしたのだ。突き進みたくなったのだ。
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