第5話

「はあ、何の騒ぎだい?」

駆けつけた校長は、現場を見て、目をまるくする。

「なっ、なっ…!」

「校長先生!!この娘が入れろ入れろ言って言うこと聞かないんです!!しかも、学生じゃないなんて嘘までついて…!!」

「嘘なんてついてないよ。」

「星川先生…今までありがとう。僕は、君を解雇しなければならない。」

「えっ…!?何言ってるんですか!?」

「西宮万莉様は、この学校をお作りになった方だ。それに、彼女は、この学校に多大な支援をしてくださっている。」

「学生なのに!?はっ、まさか社長令嬢とか?ふんっ!親の金でしょ!」

「彼女は学生ではない!彼女は立派な経営者だ。SICを知っているだろう?その会社を一代にして築き上げられたお方だ!SICの系列会社は世界中にあり、その数は数え切れないほど多い!」

「嘘…よ!!こんな小娘がそんな事できるわけない!絶対に!」

「個人の資質は年齢じゃないよ。」

「年端もいかないくせに!調子乗ってんじゃないわよ!!」

「星川君!!なんて口の聞き方だ!もう、今日から職場には来なくていい!!」

「校長。私は、お弁当届けに来たの。入っていいよね?」

「はい。もちろんでございますとも!」

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