第6話 暴走する完璧主義

私の妄想は私にひどく完璧主義であることを要求して、

選択、決断を要求する機会には教育ママのようにつぶさに私のことを見てきます。

すごく馬鹿らしいんですけど、ゲームをしていて迷路があったときに、

必ず正解を選びなさいといってきます。

私は幻聴持ちではないので、実際には私が考えたように、完璧主義な妄想が要求するのです。

自分が妄想であると主治医にいわれるまでは、自分にまとわりつく考えは全部自分が考えたことだと思っていたので、

以前とは違って何事にも完璧を求める自分が何によって培われたものなのか、やく半年ほどずっと考えてきました。

もともと完ぺきとはいかないけれど自分がやりたいことはわりと突き詰める性格だったので、今でも完璧主義が妄想なのか自分がそうしたいのか境目をつけることができません。

数か月後に調子が良くなった時に初めて完璧主義な妄想に100%支配されていたのか、それとも50%は自ら望んだことだったのかもわかるかもしれないし、

わからないかもしれません。

妄想、幻聴、幻覚、ここにあるけど実は自分の頭の中にあるものだから、

まったく自分と関係ない価値観や、知らない人の声、知らない人というのはないんではないかと思います。

いくつかの脳にたまった記憶から部分部分合成された人が現れたということはあるかもしれませんが。

本当に原因がわかってもなかなか難儀な病気だなと思います。


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