び悪

@mamantohihi

第1話  鍋山

「あなたがこの人を刺したんですね?」

写真を見せながら質問すると

「はい。その通りです。」

その返答で検察官である鍋山は不謹慎かもしれないが安心した。しかし、なぜこんなことをしたのだろう。鍋山はふと思った。彼は好奇心と善心を合わせた質問をした。

「罪が軽くなるかもしれません。動機を。刺してしまっ

た動機を教えてもらえませんか?」

被疑者は一瞬ムッとするような顔をしたが「いいですよ」と了承して話してくれた


 とある公園である二人の男が談義をしていた。それは人間の本質についてだ。人間は美しいと人間賛歌を今にも歌おうとする大学三年生の田中小次郎と人は良くないことしか考えられない存在であると考えている同じく大学三年生の笹沼武蔵が二人で慎重に会話を続けていた。

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