第17話 天使の歌声



 空虚な世界に産み落とされた命達

 何の為に生きているのか 誰の為に生きているのか

 分からないまま 今日もただ一日を消化する


 聞こえてくる旋律が 僕の胸を打つ

 響いてくる言葉が 僕の心を打つ


 それは 天使の贈り物

 白い輝きだった



 完全な世界に産み落とされた命達

 たった一人 一つだけで 生きていく

 何の為に生まれたのか 誰の為に産み落とされたのか

 分からないままでも 生きていけるから


 誰かが君を待っている 僕と君だけが

 この世界の境界に立っている

 行き会った一瞬の軌跡で

 僕は君の歌声を聞いたんだ


 心に 白い輝きが満ちていく


 魔法の様に

 歌声が 響いていく この世界に沁み込んで行く


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