第4話 天井達した嫉妬感



「なんで裏切ったんだ。応援してくれるって、望みを託すって言ってたじゃないか!」


 お前だけ成功させてたまるもんか


 ぐいぐい足を引っ張って

 同じ場所へ落っことす


 お前だけ勝ち組にさせてたまるもんか


 ぐいぐい背中を押して

 高い場所から突き落とす


 他人の成功が勝利が煩わしいし 目にも入れたくない


 そんなもの 一つだって存在させたくないんだ


 だってこっちはこれほど失敗して負け続けてるのに




「ストーリー」

 準決勝で負けた。

 だから、勝った人間に祝福の言葉をおくって、「頑張れ」と鼓舞した。

 望みをたくすよ、想いをあずける。

 なんてそんな事いったけど。内心ではずっと嫉妬していたから。

 こんな素晴らしい機会が訪れてよかった。

 目前で、勝利を逃した気分はどうだい?


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