第5話 未来が来るのが怖い



 未来がやってくるのが ひたすら怖くて

 同じような今日に引きこもり続ける


 よく平気な顔して 明日に行けるね

 僕にとっては 明日なんて自分を壊す兵器と同じなのに


 分からない事が楽しいと思っていたのは

 一体 何歳までだろうか


 お父さん お母さんと手を繋いで

 歩いていた時までだよ


 一人ぼっちでこの世界を歩かなくちゃいけなくなった頃から

 この世界に来る明日が うんと怖くなったんだ




「ストーリー」

 分からないが怖い。

 未知が怖い。

 子供の頃、可能性は希望だった。

 でも、今は。


「あなたとはもうやっていけないわ」

「俺だってそうだ。もう一緒にはいられない」


 明日になったら、絶望だ。


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詩集35 言葉ひろがる、果てまでも 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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