第3話 ひらがな事件



「私達」


「入れ替わってる!」


 あいうえおのうた


 あえおいう


 かきくけこのうた


 かけくきこ


――事件発生


――緊急事態


「!もじがひきさかれる!」


「!たいへんだ!」


「!にげろ!にげろ!にげろ!」


 あ いう   え  お


 か き   くけこ


――時空が歪んで認識不能


――消滅多数


――データ消失


 あ   う  え


 か  けこ


「ほんの悪戯心なのに、どうしてこうなっちゃったんだろう?」





「ストーリー」

 私達は、ひらがな。

 でもひらがなであることに退屈してしまったから、自分の存在データをいじくったの。

 そしたら、元にもどれなくなっちゃった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る