第55話
馬車を、進めていく中で。
俺は、走る事でレベルアップして。
奴隷達は、ザイスやパルマに指導して貰っていた。
ピーチパーティーは、ずっと。
リリ姫のそばから離れず。
キャーキャー喚いていた。
いんだけどね。
戦争に、加わるかもわからないし。
ただ、何度か。
リリ姫から、アプローチ?をされた。
食事の時は、隣に座り。
食べているのに、スプーンに乗せたものを。
食べさせようと、してくるし。
座っていると、後ろから。
両目を隠され。
「だれだ!」
え?そこは、疑問形じゃないの。
可愛らしくじゃないの?
何か、ピーチパーティーが原因だろうけど。
もう少し、よく考えて欲しい。
そして、明日王都に到着する前夜。
皆が、帰って来た。
メルは、抱き着いてくるので。
撫でていると。
リリ姫から、背中を叩かれる。
振り返り、痛くは無かったけど。
抗議するように、睨むと。
背を向けて、ピーチパーティーの所に。
ピーチパーティーの3人から、攻めるような目線を受けて。
面倒なので、ほおって置いた。
バルサからの、報告では。
第1王子派閥は、バラバラに別れて。
各領地の、増援要請に忙しく。
色んな人との、接触はあるが。
カムイ王国側とは、接触していないと。
報告を受けた。
ずっと、疑っているが。
何にも、出て来ない。
俺の、考えすぎ?
でも、サリーが言うんやし。
警戒せな、あかん!
第2王子派閥は、武力を持った人があまりおらず。
戦争に、誰が行く争いで仲間内で。
争っていて。
何と言うか、予想はしてたけど。
バカ丸出し?みたいな。
わかりやすいから、警戒しなくても良いかも知れない。
他国。
ミカヅキ王国からは、S級パーティーと、第2、第3騎士団が駆けつけて来ているらしい。
ただ雰囲気は、悪くて。
悪いと言うか、暗い感じ何だとか。
あって見ないと、わからないけど。
会いたくないかも?
ルージュ王国からは、個人で駆けつける者がいるらしいが。
まだ、到着していない。
要請を受けて、日にちが経っているけど。
まだ、始まってはいないようだ。
カムイ王国から、兵達は出立したらしい。
その数、5万。
それ以外に、勇者のスキル持ちや。
高ランク冒険者が、いるらしい。
カムイ王国も、密偵を放ってこちらの現状を知っているだろうし。
諦めてくれんかな?
こちらの兵達は、今の所。
前線に、5万。
王都に、10万。
それに加え。
増援要請を、しているので。
増えていく。
戦争より。
王族との、会話が1番面倒くさいかもな〜。
サリーと明日の事を話していると。
リリ姫が、近づいて来た。
出来れば、明日に向け。
最終調整を、したいので。
おふざけは、勘弁なのだが。
「ソウダイ様。明日、王都に到着致しますが。個人的に、お側にいても宜しいでしょうか?」
「なんて言ったらいいか、王都に到着したら。自分自身で、王都を見て回り。現状を、把握したり。色々やりたい事が、あるのですが?」
「多分ですが、それは難しいかと。まず、王都に到着致しましたら。国王に、謁見して貰い。その後、回復能力で。治療を、兵達にして貰う事になるでしょう。申し訳ありませんが、倒れるまで」
え?そうなの?倒れるまで?
何で?
「ユカリさんが、いますから。俺の、出番は無いのでは?」
「ユカリさんは、聖女として崇められ。国王の、許可なく回復する事が出来ませんし。貴族であったり、この国の為に何かした者でないと回復出来ません。なので、一般兵の治療。他の者では出来無い、欠損治療をやってもらう事に」
「それを、ユカリさんは受け入れているのでしょうか?兵達の現状を、理解しているのでしょうか?」
「個人的な、意見になりますが。ユカリさんは、率先してやりたがらない。権力者に、優遇されるようにし。兵達に崇められるが、嫌な事はしない。そう…」
「ちょっと待ってくれ!ユカリさんは、進んで治療せずに。崇められることを良しとし。嫌な女って事?」
「すみません。周りからも、そのような意見がチラホラ。ただ、意見する者が女性ばかりの為。妬みとも、言われています。ごめんなさい」
「御主人様。そんなに、怖い顔をしては。リリ姫様が、怯えていますよ。それに、私も同意見です。もしかしたら、カムイ王国とも繋がっているかも知れない。そう思っても、おかしくありません」
「すまない」
気付かなかったが、凄い形相をして。
リリ姫を、睨んでいたらしい。
好きなタイプの、女性だったので。
信じたい気持ちが強く。
そんな筈はない。
まさか?
でも、サリーが言うなら。
俺は、勘違いしていたらしい。
好きな人=良い人
と。
暫らく、無言になり。
俺は、かなりのショックを受けていた。
すると、誰かに抱き締められた。
俺は、泣いていたようだ。
少しして、我に返り。
慌てて離れる。
抱き締めていたのは、リリ姫だった。
意外と、胸があるんだな〜と思った(笑)
「ありがとう。もう、大丈夫だから。考え方を、変えるよ。そうすると、ニーナ」
「御用なりか?」
「悪いんだけど、ユカリさんの動向を探って貰えないか?」
「明日から王都入り。護衛は、必要ないなりか?」
「心配してくれてありがとう。でも、これだけ優秀な人が奴隷としているし。多分大丈夫だよ。サリーもいるしね」
「ご無理はなさらないよう。では」
と、行ってしまった。
正直、どうなるかわからないけど。
皆もいるし、大丈夫だよな?
色々不安になり。
ショックな事もあり。
寝れそうに、無いので。
一人にして貰い。
夜中。
周りを、走る。
ユカリさんへの思いを、断ち切らないといけない!
そんな思いもあっての、行動だった。
翌朝、王都に向かう時。
皆に、集まって貰う。
「これから、王都に入る。戦争の前に、黒幕を暴き。対応して行きたいと考えている」
「主様。黒幕とは?」
「メル。今回の戦争は、内通者がいると思っている。第2王子あたりが、殺されるケース。最悪、国王暗殺もありえて。俺を、犯人にしたて上げる可能性もある。正直、どう転ぶか全然わからないから。皆を奴隷から、解放してあげたいけど」
「その話は、もう終わったはず。私達が主様を、守ります!」
「ありがとう。ただ、一つだけ約束して欲しい。死ぬな!どんな事があっても、俺が治療するから!必ず、生きていてくれ!無事、皆で帰るぞ!出発する!」
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