第47話結果…

ジョンとローガン、メイソンが午後の仕事を終えて食堂に来ると…食堂は大変な騒ぎとなっていた…


看守達が囚人達に詰め寄って何か怒鳴りつけている。


「一体…なんの騒ぎでしょう…」


ローガンが唖然としていると…


「ミラは…」


ジョンが心配そう呟く…


「ハーパーを探しましょう!」


ローガンが言うとジョン達は看守達を避けてハーパーを探した!


囚人達の間を抜けると…ようやく厨房へとたどり着く…顔を見せると囚人達は通れと扉を開けた。


そこには横になっているビオスとミラが怯える様にビオスにくっついて震えていた…


ミラはジョン達を見ると…


「わぁ~!ジョンさん!」


駆け寄ってギュッと顔を擦り付ける…


「どうした?何があったんだ?」


ミラを抱き寄せると


「ハーパーさんが…ハーパーさんが…」


ジョン達の顔を見たら一気に気持ちが昂り泣き出してしまった。


嗚咽で言葉にならないミラを抱きながらビオスに話を聞く…


「で…俺達が寝てたらミラの飯を食った看守達が話を聞きつけて食わせろって押し寄せて来たんだ…」


「何処までも卑しい奴らだ…」


ローガンが吐き捨てると


「あれを作ったのはハーパーって事になってて…看守達がハーパーを連れて行こうとしてるんだ」


「なんだと…」


「ハーパーのやつも否定しないし、行かないの一点張りで…このままだと独房行きだぞ」


そんな言葉を聞いていたミラは泣き顔で…


「どうしよう…私のせいだ…私がご飯なんて作ったから…」


「ミラのせいじゃない…ハーパーだってそんな事思って無いぞ!悪いのは囚人をなんでも言う事を聞く道具としか思ってない看守だ!」


ジョンが言い聞かせると


「私が作ったって…言う?そしたらハーパーは怒られないでしょ?」


「「「駄目だ!」」」


ジョン達が一斉に声を出すと…


「そんなのハーパーだって許しませんよ。もちろん私も許可できません」


ローガンがミラの涙を拭く。


「しかし…これはチャンスかも知れません…この場はハーパーに少し我慢して貰いましょう」


ローガンは笑うと


「今まで下手に出ていてあげましたが…ここで一気に一掃するのもいいかも知れませんね」


「はっ?」


ジョンはローガンが何を言っているのかわからずにその不敵に笑う顔を見つめていた。


やはりその場はハーパーが捕まる事でその場が収まった。


看守達はどうにかハーパーに言う事を聞かせて料理を作らせたいと考えていた。


「サッサと歩け!」


ハーパーは看守に引きずられながら独房へと向かう。


「だから~お前らの魂胆なんてわかってんだよ!どうせ俺にあの飯を作らせたいんだろ?」


ハーパーが看守達を睨むと


「な、なにを言ってる…違う!お前の態度が悪いからだ!ま、まぁ作ると言うなら今回の態度の悪さを見逃してやってもいいが…」


「はは!本音が出やがった!誰が作るか!」


ハーパーが吐き捨てると


ガンッ!


顔を思いっきり蹴られる…


「調子にのるなよ…こいつを独房に入れておけ!」


看守はハーパーに唾を吐き捨てた。

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