第5話 無彩色日常



「この世界から色が消え去って どれくらいの日が過ぎただろう」


「あの日、神様は人から色を奪い去った」


 たんたんと過ぎていく 味気ない日常


 味なんてついていないよ


 って そんな感想要らないんだよ


 つっこみ待ちなんかじゃないさ


 待っているのは刺激


 この代わり映えのしない毎日に


 どぎつい色彩そえておくれよ


 たんたんと過ぎていく 味気ない時間


 時間に味なんてないよって


 そんなの分かってるよ


「神様、どうか色をかえしておくれよ」


「こんな色味のない日常は退屈だよ」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る