くん・わたしの頭の中の・中学生
「はっ。案外、大したことないのな」
スーツ姿の男たちが転がっている中央で
「ほら、応援が来る前にホテルに入ろ」
戦いを見ていただけの
ホテルのなのだから他の人がいるものだと思っていたのだけれど、まったくそんなことはなくて。中には誰もいない。
「あなた達がが決勝ステージ進出者ですね。話は聞いています。ですが、ここから先に進みたければこのわたしを倒してからです」
だれもいなかったはずのホテルのフロントにひとり立っていた。口ぶりからして
「わたしの頭の中は地獄ですので、ご注意いただければと思います」
丁寧に手の内を明かしてくれるその余裕が怖いし、そもそもこちらの想定を超えてきている出迎えなのだ、不気味さがただよう。
「
突然現れた
「よくわからないけど、彼、予知能力でもあるのか」
勉さんからそんな話は聞いていないが、なぜだろうか言うことに従っておいたほうがいい気がした。
「じゃあ、俺から行くぜ」
「最初は中学生ですか。いいでしょう。地獄のステージの始まりです」
「中学生なのは見た目だけだけどな」
女子中学生のふりふりした男が一歩前に出ていった。
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