ホテル・ゼリー・魔法使い
「ゼリー!ゼリー!」
今日も食いしん坊っぷりを発揮している
「
味方を増やす作戦らしい。小さいのに頭が回るものだと感心する。
「エクスカリバーってやつはどこにけば倒せるんだよ。今日の黄昏時までまってられない。こっちから攻め込んでやる」
「あんまりオススメしなよ。まだ七日間戦争も終わってないし。今日も仕掛けてくるだろう。それを待っていてからそれに乗った方が得策かもしれない」
「そうな悠長なこと言ってる場合なのかよ。いつでも黄昏時にできる相手だぞ。世界がおかしくなっちまう」
「まあ、そういうと思って調べておいたんだけどね。この町の中心にあるホテルが今の拠点みたいだよ。上層階が怪しいね一般の人は立ち入り禁止になってるみたいだし」
あっけらかんとすごいことをさらりと言ってのける勉さんにみんなが固まる。
「なんでそんなことわかるのよ。魔法使いじゃあるまいし」
「いやいや。われわれ語り部はある種魔法使いだろうに。いまさら何を言っているんだか」
「よっしゃ。よくわからないけど乗り込もうぜ。敵の大将ぶっとばせばそれまでだろ」
「あんたってそんなキャラだったのね。思ってたのと違うわ」
「だってなんかむかつくじゃないか。こっちが制約受けて力使ってるのにあんなに大盤振る舞いで力使っちゃって」
そういえば、佑は自分以外の人がどうして語り部として力を使っているのか聞いたことがなかったことに気が付く。きっとそれぞれの理由があるんだろう程度にしか思っていなかった。いまさら聞くに聞けない。これが終わってからでもいいかなと、見送ることにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます