幻の・頑固親父・大きく分けると
「あれは何だったんでしょう?」
明け方見ていたであろう夢の話を
「
「世界を構築?作者じゃなくて物語自身がですか?」
「そうみたい。佑くんの話にあった話が原作にはない。でも設定としてはあるのかもしれない。ただ、それでもその設定が細かく描写されているわけじゃないとすると、それが夢で実際にあったことのように感じるのはやっぱり妙だ。となると後は、物語自身が自らを補完しているに違いない。実際に佑くんみたいな物語からの話を照合するとそうなのではないのかと考えられているのが最近だね。ただ、どんな物語でもと言うわけではない。多くの人に認知されて、想像されているかによる。ただその場合でも想像そのものが物語の世界になるわけではなくその想像エネルギーを利用して世界が自らを構築していく」
「たくさん二次創作が生まれれば、世界が勝手にその養分を使ってはっきりしたものになっていくってことです?」
わかったようなわからないような、もともと物語でしかないのに幻の存在なのに構築するとは。
「しかも大きく分けると二種類に分類される」
「はあ」
まだあるのかと思ってついため息が出てしまった。しかし勉さんはそれを気にした様子もない。
「物語の登場人物がそれを認識している物語と、してない物語だ」
「ん?どういうことです?」
「登場人物が自分は物語だと、こちらの世界に現れる前から認識していることがあるんだ。逆にこの前の名前のない物語なんかは、ほぼ確実に認識していない。この世界が自分の世界だと言わんばかりに活動する。でも認識している物語の登場人物はそれなりにこの世界になじむんだ。ちなみに佑くんは認識してなかったね」
難しい話過ぎてついていけない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます