第36話 筆が動く

 このエッセイ、久しぶりに書きます。


 今連載中の『鎮めよ!』ですが、いよいよ佳境に差し掛かり、筆が動いてまいりました。


 以前、『筆が止まる』というのをこのエッセイで書きましたが、今はお陰様で進んできました。

 この『鎮めよ!』というのは、結末が全く決まってない状態で、「坊さんが悪さをする」という着想だけで書き始めました。

 坊さんが悪いことをするには、それなりのポリシーがあって、それは人助けなんじゃないか。でも、法に触れるようなことをするのは、ちゃんとした坊さんじゃできないんじゃないか。ちゃんとしてない坊さんが人助けをするというのは、その助け方もあまりちゃんとしてないんじゃないか。ということで、劉弦りゅうげん天馬てんまというキャラクターができあがりました。

 その2人には過去があって、それを克服するために人助け、それも復讐する人助けが......とここまで考えて、設定が前に書いたものと同じだな、と気づきましたが、その前に書いた『アットホームアサシン』の続編を同時に連載し始めたので、設定が近い分書きやすかった。

 でも、行き詰まるのが結末。このまま書き進めてたら『アットホームアサシン2』と同じ結末になってしまう!


 そこで暫く筆が止まっておりましたが、ポンと結末が浮かんできたので、今はそれに向けて書くだけです。

 早く結末を書きたい、と思うと筆が進みます。ですが、急ぐあまりに内容が薄くならないよう、ちゃんと端折らずに書くことが課題です。


 ジャンルを『現代ドラマ』としていますが、ちょっとファンタジーとかジャンルが少しズレてしまうと思います。

 今のところ、自分の頭の中では面白い結末だと思っています。だから、書きます。

 書き終えて、読んでいただいている方に面白かったと思ってもらえるよう、まずは自分が面白いと思う方向へ書き進めてまいりたいと思っております。

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