第3話 動機
なんで小説書いてるんだろう。
なにを訴えたいのだろう。
「ない」とは言いません。多分、なんかあるんでしょう。自分で言い表せないです。
「今の社会に物申す!」「こんなことはダメだ!」みたいな理由があって、訴えたいことがしっかりしてれば、多分そのまま訴えるでしょう。
「こんな人たちを助けたい」「明るい未来があるんだよ」みたいなことを考えてるかというと、そうも思っていたり、そんなことどうでもいいんだよ、と思う自分もいる。
でも、自分が何に悶々としていて、何を訴えたいのか、訴えたいことがあるのかないのか、そんなことが全然わからないので、小説を書いているのではないでしょうか。
思っていることを人に伝えるのが、とても下手です。
そんな人間が書いている小説です。
「こんなこと考えてるんだね」と誰かに教えていただきたい、そういう素人作家です。
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