キュルン、もしくはエルフ語で4

「ほら、できたぞ」

「うふふ、こんなに豪華なご飯は始めてよ」

「これからもっと始めてなことが起こる」

「あら、空楼街が近いのかしら?」

「ああ。と言うより今上空にある」

「大きいわね!」

「まずは魔漏人のところで奴隷詳細証の発行だ」


「ようエデレイウ。奴隷詳細証の発行だぞ」

「おうおうおうべっぴんなエルフの小娘かい。グレングスの奴がごっそり連れていたがまだいたのかい」

「いたぞ。ハイエルフの先祖返りでいじめられていたらしい」

「ま、そこの詳細も聞きましょかい」

「名前と性別、あと何ができるかだけでいい」

「名前はエレシアレーヴェ、略称はエレシアね。性別は見てわかるとおり女。できることは肉体労働と簡単な採取、魔法は使えないし戦闘はからっきしよ。まあ鍛えてやるっていう酔狂は止めないけど。性奉仕は期待しないでね、下手くそらしいから」

「ほいほいほい、書類はこれでおしまい。はいこれ、目立つところに掲げるなりはっつけるなりしてね」

「はあい」

「そいでこれは餞別。空楼街名物適当サンドだぜえい」

「あらうれしい。何が入っているのかしら」

「いろいろ。今日は葉物野菜とチーズさ」

「血液の匂いがする」

「乳は血液と似ているらしいからな。人肉フリーだからお前さんにはこっち」

「うげえトールマンのローストとハフットのハムじゃねえか。柔らかい肉は嫌いだっていってるじゃねえか」

「好き嫌いしては大きくなれないわよ」

「十分大きいだろうが」

「奴隷に叱られてるたあお笑いだな」

「うるせえ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る