アンジェリンの物語2(嫉妬に狂った浪花のpunk=チンピラ、の蛆虫野郎!!編)

Cecile

第1話

アンジェリン(岸田リホ)が通うカリフォルニアの大学内にある、日本の英語学校のKBSには18歳から30代前半の男女の生徒達がいた。皆、アンジェリンと同じに日本から来た連中で、出身地は様々だった。アンジェリンは横浜出身の日米のハーフだ。彼女の他には、横浜の人間はいなかった。東京の人間は少しいた。近隣の埼玉や山梨、静岡も少しいた。                 KBSは東京がメインだが、大阪校もあった。だから関東やその近辺の人間は東京の説明会に行き、関西やその近辺の人間は大阪校の説明会に行った。そして別々に違う空港から アメリカのカリフォルニアヘ向かった。  これから書くエピソードは、大阪から来た 三人の、まだアンジェリンと同じ十代の青年達との関わりだ。            三人組は、二人の18歳の日本人と、19歳でアンジェリンとは同い年の在日コリアンだ。この彼の苗字はハクと言った。彼は三人の リーダー的存在で、アンジェリンを忌み嫌い、憎んだ。              後の二人は彼を持ち上げる子分的存在で、 彼等もアンジェリンに異常な興味を持った。そして彼等は、ハクを中心としてアンジェ リンを虐めて迫害する事を滞在中の目的と した。                 英語力が丸で無く、一番下のAクラスだった彼等は授業に殆ど出ず、さぼってモールだとかどこかをほっつきき歩いたり、昼間から 酒を飲んだりしていた。         この舞台は1980代初めのカリフォルニアだが、彼等は西部劇や時代劇に出てくる悪者と同じだと思っていただけたら、分かり安いだろう。                 そして彼等はどうして、どうやって散って 行ったかをこれから話したいと思う…。  

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