命の詩 <イノチノウタ>

戀月 唯(rengetsu yu_i)

プロローグ

魔法使い。


それは、

魔の力を持ち、操る者。


それは、

聖なる物を蔑み、忌み嫌う者。


それは、

悲しい程に、孤独な者。



この力は強大で、

強ければ強い程、不死をもたらし、永劫の時を得る。


そして、

生命を容易く破壊することから、忌み嫌われていた。



忌み嫌われたゆえ、魔のものと呼ばれたのか。

魔のものであるがゆえ、忌み嫌われたのか。

それは、もう、誰も知るよしもない。




これは――――、


そんな魔法使いと呼ばれる青年が、

数千年と数百年の時を孤独に耐えながら生き抜き、

まばゆい愛と出会い、散り逝く物語である。

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