第32話 電脳世界(神々の世界編)
冒頭で、場末のナンチャッテ予言「戦争の時代・経済の時代・外交の時代」を紹介した。
実は、設計の予言者にもこれとよく似た、歴史の大きな流れを示した予言がある。
それを、順を追って紹介しておこう。
(設計の予言者 世界観)
第一期 : 精神世界の隆盛
第二期 : 物質世界の隆盛
第三期 : 精神を主とした、物質と精神の融合した世界
「正・反・合」、まったくもって正当な弁証法である。
「真 新紀元」を目前とした現在は、この第三期の入り口にいる。
ただし一言断っておくが、物質と精神の融合した世界とは言え、ベタなSF小説みたいに、「魔界、獣人界、人間界の三界がつながる」みたいな事は起きない。
また、ネットの都市伝説にあるような、「太陽系が天の川銀河のアクエリアス区域に入る事により、人類がアストラルボディーになり」みたいな事も、たぶん起きないと思う。
では、どのように神々の世界と人の世界を融合させるのか。
その答えが、場末のナンチャッテ予言のエスプリ、「物質世界のグローバル化と、情報(精神)世界のグローバル化」となる。
精神世界のグローバル化とは、近未来の電脳世界の事であり、現在の案としては、次の事を想定している。
「ベーシック・インカムも、国家財政の運用も、医療を中心とした社会福祉も、全て電脳世界の中で行われる。」
そうすれば、どこぞの国が目指している「共同富裕」に「三次分配」も現実的なものとなる。
理由は簡単だ、電脳世界であれば不当な既得権の行使も、汚職による富の簒奪も行うことが出来ないからだ。
これが、「共同富裕の三次分配」が時期尚早と書いた事への解答だ。
「共同富裕」を目指す国の、最大の問題点は、汚職が無くならない事だ。
権力が一極集中した国家において、不正が起きなかった事は、歴史上ほぼ存在し無い。
実は、「汚職や既得権益などは、物質世界では無くすことは不可能」ではないかと考えている。
この世は、「181の異なる魂の受け皿として、清濁併せ呑む世界」として作られた物である。(場末の予言屋が勝手にのたまっている、戯れ言ですが)
逆を言えば、汚職や既得権さえもが存在できる世界だからこそ、清濁併せ呑む世界として存在できる、とも言える。
従って、人類が新しい世界を築く為には、精神世界すなわち電脳世界は、「物質世界のアンチテーゼとしての存在」であるべきだと思う。
すなわち、電脳世界は神々が住まう世界となる。
もっともこれは、「人智を越えた量子コンピューターとAIにより、犯罪の無い、極めてジャスティスな電脳世界」が必要不可欠になるが、これに関しては次の「電脳世界(AIは神になる)」で取り上げて行こう。
最後に、「神々の住まう電脳世界の構築」に、失敗した場合を想定し、ここはお開きにしよう。
某TV局の特番では、今のままコンピューターやAIなどの技術だけが発達してゆけば、いずれ「グレー・ゾーン戦争」が起きるとしていた。
グレー・ソーン戦争とは、「国家間での、取り決めや規則のない分野」での争いの事である。
ちなみに、AI兵器に関する戦争のルールは、まだ出来上がっていないそうだ。
にも関わらず、世界の軍事大国は「AI兵器の実戦配備目標」を、2030年に置いていると報道されていた。
でも、本当の恐怖はそれでは無い。
2021年の現在ですら、大統領選挙はフェイクニュースで人心撹乱され、ペンタゴンはハッキングによりデータを奪われ、石油輸送のパイプラインは稼働停止に陥っている。
かの技術大国ですら、こんな惨状である。
「匿名性」を放置したまま、技術だけ進歩した暁には、随分と迷惑な生活が待ち受けている様で、いたたまれない。
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