473.本当の


 ぐー、と。

 世界一可愛い寝息が聞こえてくる。


 ようやくスノウさんの意識がなくなってくれた。

 半身だけでも姿を見せたことで、安心してくれたようだ。


 しかし、もう僕の身体は、『魔人化』末期を超えている。

 痛覚を毒で『麻痺』させて、なんとか動かしているだけ。

 その上、胸には心臓がない。

 気を抜けば、それだけで僕は死ぬ。その目を覆いたくなる状態を騙し通せたことに、僕も安心する。


 ――そして、ようやく本気になれると、僕は悪い笑みを浮かべた。


 まず、伸ばした二本の『黒い糸』を引っ張る。

 『黒い糸』が両腕に絡まっているセルドラは、強制的に振り向かされる。


 その男は僕以上に邪悪な笑みを浮かべていた。


「くはっ、ははは! おまえが、本当の『最強』? 言うようになったな、グレン!」


 憐れな羽虫が勘違いしているのを嗤っているかのような声。

 ただ同時に、僕が大言壮語を吐くのを喜び、笑っている声。


 笑って、嗤って……。

 もう何が楽しいものかもわからず、自分を見失い始めている……。


 一時だがあるじとしていたノスフィー様と同じ症状だ。

 そして、特定の誰かを相手にするとき、その症状が酷く悪化するのも同じ。


 スノウさんの『話し合い』のおかげで、確信した。

 セルドラは僕たち兄妹を『親和』の相手として見ていて、親愛・・をもって接している。

 だからこそ、僕は言葉と『黒い糸』に力を込めて、セルドラに宣言する。


「ああ、僕こそが『最強』だ。決して、おまえのようなクズじゃない」


 いま僕の視線の先では、金髪碧眼の男が複雑な魔法構築をしている。

 男の名前は、元『血の理を盗むもの』ファフナー。

 彼は得意の鮮血魔法で、複数の次元魔法使いたちを身に降ろして、《ディフォルト》と《コネクション》を同時使用中だ。カナミ君以外では、ファフナーにしかできない芸当だろう。


 全神経を集中させている彼の邪魔だけはさせないと、『黒い糸』を引っ張り続けていると、声はあがる。


「よしっ、扉が繋がった!! グレン、セルドラさんは頼んだ! 俺は先に100層で、カナミさんを――」

「〝――ニール・・・〟」


 だが、あがった声は二つ。


 構築された魔法の門を、ファフナーがくぐる直前。

 その二種目の声は響いた。


「――――っ!?」


 ファフナーはくしゃくしゃの前髪の下にある目を見開き、驚く。


 視線を足元に向けていた。

 スノウさんとセルドラの人知を超えた激戦によってぬかるんだ地面だ。いつの間にか、そこに真っ赤な水溜まりが広がっていた。


 さらに、その血溜まりの水面から赤い腕が生えて、すでにファフナーの足首を掴み終えていた。

 歌声のような呼びかけが響く。


「〝――嗚呼、ニール。美しく哀れな儚きニール・ローレライ。あなたにはもう、死者の歌が聞こえていないのだろうか。ならば、みんなを捜そう。私と一緒に、この子守歌と落ちながら――〟」


 その声色に聞き覚えがあったのか、一瞬だけファフナーは嬉しそうな顔になった。

 だが、すぐに顔を顰めて、敵意と共に叫ぶ。


「ヘ、ヘルミナさん……じゃない! おまえは!!」

「〝間違えた。また彼は、幼馴染と愛しの姉代わりを聞き違えた。私ではない。当たり前だろう。だって、彼は彼女の名すら知らない。たった一度の自己紹介など、彼にとっては……〟――ねえ・・教祖様・・・。でも、それはあなたでしょう? 教祖様、あなたもティアラ様の自己紹介を忘れていました。…………、……魔法に集中してても聞こえているでしょうに、ずっと黙りっぱなし。アハッ、アハハハ! そういうこと!? ああ、これは愉しくなりそうっ! アハハハハハハハ――!!」


 異様な嗤い声と奇妙な会話。

 血溜まりから腕を伸ばし、顔を覗かせているのは、黒髪赤目の女性だった。


 ――わかっていたことだが、彼女・・が待ち受けていた。


 声色も顔も変わってしまっているが、僕は見間違えない。

 彼女は『血陸』より生まれた最後の『血の人形』。

 カナミ君にファフナー対策として選ばれて、「清掃員」と名乗った少女。


「くっ、この――!」


 その清掃員ちゃんに邪魔をされて、ファフナーは唸る。

 おまえは関係ないと言うような表情をしていた。


 しかし、それは違う。

 僕は数日前、あの『血陸』に浮かんだ『リヴィングレジェンド号』の甲板で彼女と話した。

 千年の壁があったからこそ、僕と彼女は気兼ねなく、本心から話せた。


 この空いた心臓を『ヘルミナ・ネイシャ』で埋めた状態で、僕は誰の味方でもなく、彼女と話した。

 だから、叫ぶ。


「ファフナー! わかっていたことだ!! エル君が格好つけた時点で、もう何もかも予定通りではない!! だが、それでいい!! それが、いいんだ!! 道はスノウさんが示してくれた通り!! 君も、君の絡まった運命を! 引き摺ってでも・・・・・・・行け・・!!」


 腹から湧き上がるがまま、その曖昧な助言を届けた。


 それをファフナーは受け止めて、酷く困惑しつつ、足元と魔法の門コネクションを何度も見比べた。


 カナミ君は放っておけない。だが、ここで待っていた清掃員ちゃんも、後続を考えれば放ってはおけない。

 ファフナーは迷いに迷い、最終的に僕の助言を信じて、力強く頷き返してくれる。


「――――っ!! ああ!! だが、俺より先に死ぬな! 死んでくれるなよ、グレン!!」


 その代わりと言うように、要望を叫び返した。

 つまり、この『終譚祭』が終わったあと、僕の身体を治したいということだろう。


 その叫びを最後に、ファフナーは血溜まりに引きずり込まれていく。

 ファフナーが清掃員ちゃんと共に全身が沈んでいくのを、僕は「すまない」と首を振って、見送った。


 そして、99層の戦場に立つのは、二人だけ。

 僕はセルドラと一対一で向き合い、強い殺意をもって睨みつける。


 対して、セルドラは酷く安堵していた。


 清掃員ちゃんがファフナーを止めた。

 残された《コネクション》の扉の下には血溜まりが広がり、最も近い位置にいるのは自分と確認して、胸を撫で下ろしている。


 僕の『黒い糸』に繋がれているなんて、大したことではないといった表情だ。

 そのたっぷりの余裕と共に、セルドラは呑気に話しかけてくる。


「なあ、グレン。色々と言いたいことはあるが、まず一つ。なぜ、妹と協力して戦わなかった?」


 開口一番に聞いたのは、こちらの戦術。

 言葉を交わすのは心底嫌だったが、スノウさんに免じて僕は応じる。


「その予定だったよ。二人でなら、おまえをボコボコにできる自信があったからね。……けど、途中でスノウさんは一人で戦わせて、囮にすべきだと思ったんだ」


 兄妹のコンビネーションは完璧だ。

 それが戦術として、最善。

 向こうの『計画』でも、そう未来予知されていたのは間違いない。


 だが、その道を僕は選べなかった。

 スノウさんが必死にセルドラを説得しようとしていたからだ。


 その説得に協力する振りをしつつ、隙を見ての暗殺は……。

 スノウさんの背中を見たあとでは、どうしても選べなかった。

 それは余りに、全員にとって甘く・・・・・・・・楽な気がして・・・・・・


「つまり、妹よりもファフナーを優先したってことか? 薄情な兄だな。清掃員ネイシャのやつの奇襲を警戒していたのかもしれないが、完全にミスだ。あいつは最初から、ファフナーだけにご執心だ。……というか、あいつは俺が負けるのを嬉々として喜ぶようなやつだぞ?」

「知ってるよ。だって、彼女にセルドラ・クイーンフィリオンの悪行を思い出させたのは、この僕だからね」

「は? ……そうだったのか。なら、猶更だろうが。おまえら、情報共有が本当に杜撰過ぎるぞ? 地上も含めて、全員がバラバラもバラバラ。全く息が合ってねえ。だから、こうして各個撃破される。俺がそっちの総大将なら、怒号が飛んでるところだ」


 僕の後方ですやすやと眠るスノウさんを見つつ、セルドラは忠告する。


 どれだけ僕から殺気を叩きつけられようとも、その中途半端な仲間目線を変えるつもりはないようだ。


「いいや、うちのリーダーは優秀だよ。僕なら、一人でセルドラを超えて行けると信じてくれた。だから、こうして僕はここに、一人で立てている」

「ほう……。つまり、俺と正面から戦って、勝てると思ってるわけか。それは朗報だな。嬉しいことだ。くはっ、より愉しめる」


 セルドラはスノウさんに勝利して、少しだけ戦意が削がれている様子だった。だが、いいことを聞いたと、笑みと戦意を深めて、こちらに歩み出す。


 ファフナーを清掃員ちゃんが連れ去ったことで、もう背後の心配はないようだ。

 その嬉々とした姿を見て、僕は呟く。


「ただ、口だけだ・・・・。僕たちはいつも口だけだった、セルドラ」


 ぼそりと。

 誰に言うでもなく、本当に小さな声を出して、僕は迎撃に出る。


 元々は翅である『黒い糸』を羽ばたかせて、震わせて、敵であるセルドラを切断しにかかる。

 その際、発されるのは声にならない悲鳴のような怪音。


「――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ッッ!!!!」


 重厚で貫禄ある『竜の咆哮』と比べると、余りに不格好で甲高い『蟲の羽音』。


 僕は『黒い糸』に振動ちからを込めて、こちらに全力で引っ張る――と同時に、セルドラも地面を蹴った。


 両腕を断ち斬られる前に、間合いを潰すつもりなのだろう。

 恐ろしい加速だったが、昆虫系の『魔人化』を極めた僕の左目ならば、ついていける。

 身体能力も『魔人化』の末期を超えているからこそ、足りていた。


 僕は二度と必要ない眼帯を捨てつつ、セルドラと同じように地面を蹴った。

 眠るスノウさんを巻き込まないように、まず大きく離れて、後退する。


 戦いが始まった。

 僕たち二人にとっては、『血陸』で中断された戦いの再開でもある。

 あのときは『吸血種』クウネルに妨害されたが、ここならば彼女の助けは絶対にない。


 決着をつけるべく、後退しながら必殺の『黒い糸』を手足のように操る。

 ただ引っ張るだけでなく、弛ませて、踊らせて、絡み付き方を複雑にしてから、僕がいる方向とは逆に向かって、引っ張る。

 僕との距離を詰めれば、『黒い糸』の絡まったセルドラの腕は断ち切られる――


「――この程度、問題ないな。魂は削げても、切断までは達しない」


 が、両腕の肉が削げ落ちるのを、セルドラは無視した。


 ごっそりと肉が飛び、血の風船が破裂したように大量出血して、両腕の白い骨が露出する。大きな骨付き肉を、ナイフで綺麗に削いだかのようだった。


 だが、次の瞬間には、その散る鮮血が赤い霧に変じて、白い骨に纏わりつく。

 さらに次の次の瞬間には、強力な回復魔法を長時間かけたかのように、元の筋骨隆々の腕に戻っていた。


 瞬間回復。


 そう呼ぶべき現象だった。

 儀式で『不変』を宿した『理を盗むもの』だからという理由だけではないだろう。


 明らかに散った血は普通でなく、『竜の血』と呼べる濃さが籠っていた。

 密度が異常で、凝縮に凝縮を重ねた血液というのが、一目で見抜ける。


 先ほどのスノウさんとの戦いで、セルドラの全てが見た目以上なのはわかっている。

 その身体一つで、本来は連合国全てを覆えるのだろう。

 その血の一滴で、常人の血肉全てを賄えるのだろう。

 その魂に至っては、数え切れないほどの業を重ねて、別の領域に変質しかけている。


 ゆえに腕が吹っ飛ぶぐらいで、セルドラに動揺は生まれない。

 ダメージなど気にすることなく、嗤いながら真っすぐ突進してくる。


「くふっ、はははははっ!!」

「凄まじい! だが、セルドラァッッ!!」


 ならば、本数を増やすだけ。

 ビーの翅の数と同じ四本――どころか、変異と裁断を重ねて十本以上となった『黒い糸』を両の服の袖から、矢のように追加で撃ち放つ。


 このだだっ広いだけの空間では、上手く糸を引っかけられるようなところは少ない。

 だが、『魔人化』した僕ならば問題はない。

 元が翅だからこそ、全てを器用に宙で飛ばし、操ることができる。


 ――瞬時に、『黒い糸』を網状に編んで、壁にした。


 このまま、網状の『黒い糸』に向かって真っすぐ突進すれば、セルドラは頭部を含めて微塵切りだ。

 それは流石に不味いようで、セルドラは回避行動を取りつつ、下がった――ところを狙って、網の形を解いた『黒い糸』を鞭のようにして追いかけさせる。


 セルドラは回避を選択し続ける。

 鈍重そうな巨体でありながら、十の『黒い糸』の隙間を上手く縫っては、しのいでいく。

 歴戦の『体術』による足運びは静かで、カナミ君のように必要最小限の動きだ。


 だが、全てを綺麗に躱しているわけではなく、多少は肉が削げ落ちている。

 そのダメージを僕は指摘する。


「当たってるぞ、セルドラ! 『血陸』でったときから弱っているな! あの大陸横断の大凱旋は、そんなに愉しかったか!?」

「ああっ、やっと弱れているとも! だが、『血の理を盗むもの』の魔石を抜いたおまえ相手なら、これでフェアだろう!? 見ての通り、元々ちょっと斬られたぐらいで参る身体じゃない!」


 十本の『黒い糸』は旋風つむじかぜのように、荒れ狂い続ける。


 甲高い怪音が十重に響いては、硬い地面が一斉に十か所ずつ、次々と裂けていく。

 だが、まだまだセルドラは余裕だと答えた。


 嘘ではない。


 おそらく、この広い空間が一杯になるだけの出血をさせても致命傷とならない。

 そのふざけた竜人ドラゴニュートの生命力を、僕は誰よりも知っている。

 だからこそ、僅かにセルドラの息が荒くなっているのを、正確に見て取れもする。


 ――消耗している。


 前に戦ったときよりも、魔力が減少している。ダメージが蓄積されている。皮膚が柔らかい。


 特に、心だ。

 心が弱っている。 

 決して、スノウさんとの戦いは余裕だったわけではない。


 前に『血陸』でったときは、もっとセルドラは強かった。

 戦いだって、もっと苛烈だった。


「ならば、おまえが参るまで、『黒い糸』で斬り刻むだけだ!!」

「くはっ、呑気な話だ! その前に死んでも知らねえぞ!」


 スノウさんが作ってくれた好機のおかげで、何度か手足の切断に成功して――しかし、すぐに回復されていく。


 血肉が散っては、赤い霧が充満して、元通り。

 セルドラは偶にサーカスのような激しい動きで、一撃必殺の距離に近づこうとする。だが、それを僕は『黒い糸』で壁を作って、防ぐ。


 ――という攻防が続いていく。


 そう長くは続かない攻防だろう。

 セルドラは『黒い糸』の乱舞に、少しずつ慣れていき、無傷でいなし始めている。

 修復を繰り返す度に、万物を切断するはずの『黒い糸』が通りにくくもなる。


 間違いなく、セルドラは弱っている。

 だが、『適応』がなくなっているわけではない。

 先ほど、セルドラは「カナミに『逃避』で上書きしてもらった」と言っていたが――つまり、それはカナミ君の都合によって、『適応』する力は増減するということ。


 その可変する複雑な特性を確認して、予定していた戦術が次々と崩れていくのを感じる。

 自然と僕の顔は強張った。


 対照的にセルドラは、余裕の顔のまま。

 避けながら自らの皮膚に付着した液体を舐めては、分析する余裕さえあった。


「…………。なあ、グレン。おまえの自信は、この仕込まれた『不死殺しの毒』か? 先ほどから、これを俺の体内に入れようと躍起のようだが」


 こちらの狙いの一つを読み切り、指摘する。

 セルドラの言う通り、僕の『黒い糸』にはたっぷりと毒が塗ってある。


「しかし、『血の理を盗むもの』の【二度と戻らない】という力がなければ、無意味だ。なにせ、俺は僅か生後一年で、あらゆる毒の耐性を得た。そちらが一族を『代償』にした毒だとしたら、こちらも一族を『代償』にした耐性だ。見ろ、数秒で自然解毒。免疫のレベルが違う」


 それ単体では、もう通用しないだろう。


 しかし、構わない。

 そのまるで親のようなセルドラの忠告に、従うつもりはない。

 毒の攻撃は死ぬまで続ける――と、さらに『黒い糸』の本数を倍増させて、子供がぐるぐると描いたかのような黒線を、99層一杯に満たしていく。


「だからよぉ! くははっ! どれだけ入っても、効かないと言ってるだろうが!!」


 その無駄な足掻きをセルドラは嗤い避けては、偶に受けた傷が瞬時に治っていく。

 もう僕の毒では、気分を悪くさせることすらできない。


いいや・・・――」


 それでも、効く。

 傷口を狙えば、必ず効く。

 いまも戦いながら、無傷のセルドラの巨躯に、はっきりと見えている。


 ――スノウさんが作ってくれた「精神こころの傷口」が。


 同じ傷口を抱えていた僕だからこそ、そこを狙って塗りたくれる。


 ――剣と剣が結ばれ、『本当の英雄』が現れる――


 例のティアラ様の『予言』を、僕は生まれた頃から聞いていて、ウォーカー家からは望まれ続けて、ずっと『逃避にげ』てきた。

 端から諦めて、都合のいい誰かたちに――カナミ君とローウェンさんに、全てを押し付けた。


 『舞闘大会』準々決勝戦の『地の理を盗むもの』ローウェン・アレイスとの戦いは忘れられない。

 僕は『最強』の『英雄』と騙っておきながら、圧倒的な力を持った相手に震えて、竦み、試合を放棄して、譲った。


 その後、ローウェン・アレイスがどうなったのかは有名な話。

 超越者たちの『糸』を振り切った姿を、僕も観客席で見届けた。


「あぁ、傷口に……。効いたんだ、僕も……」


 ローウェンさんが託した相手は、カナミ君とスノウさんだけじゃない。


 もっとだ。あの日、観た者たち全て。いや、関わってきた全て。

 その中に、僕もいる。


 『地の理を盗むもの』ローウェン・アレイスに、僕は負けた。

 だからこそ、『無の理を盗むもの』セルドラ・クイーンフィリオンに、僕は勝つ。


 ――たとえ、それが誰の『計画』にもない『最悪』の形だとしても。


 この手加減され過ぎて気持ち悪い99層の戦いは、早く終わらせてやる。


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