モデルが隣にいるとか羨ましすぎだと?馬鹿め!! ~モブだと自覚している俺は自重して学園生活を送る予定です~
マシュマロ
第1話
「きた・・・この日が・・・」
俺は慣れない私服を着て、家を出る。
(ついに、憧れていた高校生に!!!)
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こんにちわ、皆さん。
俺は今年から、高校生になった〇〇だ。
なんで、こんなに喜んでいるかというというと、
あの忌々しい中学から、離れることができるからだ。
俺は冴えない自分をどうにかしたいと思い、中学デビューをした。
普通、デビューをする人は高校からだと思う。
だが、丁度その時期に引っ越しをした俺は、
友達を作る&モテたいという理由でやってしまった。
まぁ、その結果は散々なものだった。
そのせいで、どれだけ中学生活が苦しいものだったか・・・
あれが終わると思うと、心が躍ってしまう。
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校門前
「おお、ここか・・・!」
受験するためなど、過去に何回か来たことあるが、
が、それでも新鮮に感じ取れる。
「入学式は間もなく始まります、急いでください!!」
職員の方が、大声で叫んでいる。
(いかん、持ち前の遅刻癖を発揮してしまった)
慌てて、俺は校舎に入った。
そのときだった
(えっ・・・!?)
俺の目を奪われる。
とんでもなくかわいい子が、俺の横を歩く。
(うちにあんな人、いるんだ・・・。
先輩なのかな・・・?)
「おい、そこ急げ!!」
「あっ、はい!!」
職員さんに怒られ、俺は冷静になって、急いで校舎に駆け込んだ。
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教室
「おい、お前初日から、遅刻するのかよ」
俺は、前の席の男から話しかけられた。
入学式が始まる前、一度教室に集合する必要がある。
だから、急いで教室に入り、席に座ったのだが
「ったく、初日にかますとか、期待の新入生だな。
ってそれよりもお前知ってるか?」
「何を?」
(初対面なのに、ぐいぐい話し込んでくるな、おい)
心の中でそう思いながら、彼に聞く。
「ほらっ、お前の隣」
「隣??」
俺たちの席は、あらじめ学校に指定されていた。
だから隣の人の名前も分かっているのだが、俺にはどうでもよかった。
(というか、名前だけ知ってても、どうしようもないでしょ)
「あぁ、とぼけちゃって。まったく、お前は羨ましいよ」
「俺はしらんけど、知り合いなの?」
「!? お前知らないの!!」
男が立ち上がって大きな声を出す。
そのせいで教室にいる、みんなの視線を集めた。
「あっ、わりぃ」
前の男は、頭を下げて席に着く。
周りの人たちは、自分たちの会話に戻った。
「まぁ、ともかくだ。お前は超ラッキーなんだよ・・・っ!!」
そんなことをいっていると
男は急に目を丸くさせた。
(まったく、いそがしいヤツだな。
なんなんだよ・・・っ!?)
やれやれと思っていたが、俺はその理由がすぐに分かる。
「どうも」
俺の隣に女の子が座った。
女の子が、軽く会釈をする。
さっきすれ違った子だ。
(めっちゃ可愛いやん・・・。
一杯お話をしたいが・・・)
「どうも」
俺は一言返し、それで彼女との会話を終わらせた。
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