詩 放たれた蛇

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 毒をはらませた蛇を

 生きる者のノドめがけて

 この世界中に放つ


 死をもたらせ

 絶望をもたらせ


 噛まれたら最後

 死ぬまでもがくしかない


 蛇は透明で

 狡猾に隠れ潜む


 それでいて機会を間違えない

 人の幸せを感知し

 背後からしのびよるだろう


 死を知って

 絶望を知って


 お前達は何を思う?

 どんな行動に出る?




「ストーリー」


 蛇の世界から守り神が降り立った。

 そんな伝説のある蛇の国。

 その国の人々は餌として飼育されていた。

 人が十分に増えた頃、その国の守り神である蛇のお腹が鳴った。


――さあ、命を差し出せ。

――何のために、今まで守ってきてやったと思っている?


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩 放たれた蛇 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ