『恐怖の大王シリーズ』 その２

『メンテナンス』

　どのようなものであれ、生産物は管理されなければならない。

　減価償却費もきちんと計上しなければならない。

　恐怖の大王の偉大なる王国にも、企業会計原則があるのだ。

　そこで、大王は、財務大臣に尋ねた。

　『あ〰️〰️、わが、地球破壊ミサイルは、無事かな？』

　大臣が答えたのである。

　『ミサイルは、ぶじ、巡航中と聞きます。しかし、技術面は、軍にお尋ねください。』

　『もっともである。』

　恐怖の大王は、宇宙軍長官に尋ねた。

　『ダイジョブです。ちゃーんと、メンテナンスロボットが、伴走しております。さらに、遥かに早い露払いロボットが、障害物を除去します。また、地球駐在部隊が、余計な、地球侵略に、常に備えております。』

　『恐怖の大王』は、ようやく、安心して、今夜もベッドに入ったのである。

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