第136話136「クラリオン王国騎士学園『魔道具科』」
【告知】
第7回カクヨムWeb小説コンテスト】中間選考突破しました。
ひゃっほい!
【新作はじめました】
「異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜」
https://kakuyomu.jp/works/16816927861126765264
********************
「大規模洗脳魔法の無効化できる魔法⋯⋯か」
グラン・キャンバス大渓谷から戻ってきてから二日後——俺以外のみんなは現在『カイト式魔力コントロールの習得』と『大規模洗脳魔法使役者の調査・捜索』に当たっている。
ちなみに、二日前『魔力循環のハウツーマンガ』をみんなに見てもらい、基本的なイメージの仕方などをレクチャーした後、その後のレクチャーは実際に習得しているイグナスやザックたちに任せた。⋯⋯というのも、俺には『洗脳魔法の無効化魔法開発』という早急な課題があったからだ。
現在、『大規模洗脳魔法使役者』の捕縛や討伐については、俺の『洗脳魔法の無効化魔法』が完成するまでは使役者を発見しても捕縛・討伐は行わないことになっている。理由は『逃してしまう恐れ』があるためだ。
つまり、捕縛・討伐には俺の課題である『洗脳魔法の無効化魔法完成』が必要になるため、俺の『魔法開発』が一番『早急な課題』であるのだ。
ただ、初めて行う『魔法開発』なだけに、俺的にはうまくいく可能性は
そんな
********************
——クラリオン王国騎士学園『魔道具棟』
「ここが『魔道具棟』か⋯⋯」
俺は『大規模洗脳魔法の無効化魔法』の開発をどうしようかと考えていると、学園長から、
「それなら『魔道具棟』に行きなさい。『魔道具科』の先生や生徒は魔道具だけでなく魔法にも詳しいので、そこにしばらく通うといい。ちゃんと、そこでの活動は授業を受けるのと同じ扱いにするから」
「あざっす!」
と、頼もしいアドバイスをいただいて『魔道具棟』へとやってきた。
学園の正門から見える建物が『騎士団科』となり、『魔道具科』はその真後ろとなる。ちなみに、もう一つの『文官科』は『魔道具科』の横に位置する。つまり、
「『魔道具科』と『文官科』は正門から隠れている作りなのね」
俺がいる『騎士団科』は、クラリオン王国騎士学園でも『
実際、入学してくる大半の生徒は『騎士団科』を希望しているため、校舎の配置も『騎士団科の生徒が動きやすいための作り』となっている⋯⋯と学園長から話を聞いた。
俺は「まー、そんなもんか」くらいに思っていたが、しかし、実際は『校舎の配置』でもわかるように「『騎士団科』は他の科に比べて過度な評価をされ過ぎている」という
「なるほど⋯⋯カイト・シュタイナー君か。君の
「あ、ええ⋯⋯まあ⋯⋯」
「ですがっ!⋯⋯」
俺の返事を遮るように被せてきたのは、この『魔道具科』全体を治めている代表⋯⋯『魔道具科統括長』の『ヴェルロイ・ガリウス』。身長が190近い長身で端正な顔立ち、紫色の髪をしていて、その髪は肩までのばしている『中性的なイケメン』という感じだ。
年齢は『29』とのことだが、見た目だけでいえば年齢以上に若い顔立ちだ。しかし、それ以上にこのヴェルロイ・ガリウスという男が醸し出す『気品さ』や『迫力』が半端ないので、
ちなみに、俺が入学した時に担任だったCクラスの『パイオツカイデーメガネ美人』ことアンジェラ・ガリウス先生の兄だそうで⋯⋯つまり、上級貴族の中でも『名門』の一つに数えられる『ガリウス家』の嫡男である。⋯⋯それを聞いて容易に納得したわ。
そんな、ヴェルロイ・ガリウスさんに、俺は何というか⋯⋯『
「あまり調子に乗らないことです」
「え? あ、いや、別に調子に乗っているということは⋯⋯」
「ここ⋯⋯『魔道具科』は『騎士団科』のような
ひとしきり、ヴェルロイさんの
「⋯⋯といったわけですので、
「は、はい、わかりました」
とりあえず、怒りがおさまったようでなりより⋯⋯、
「ていうか、ハンニバル様いきなり過ぎるでしょうっ! 昨日突然やってきて『ウチの生徒⋯⋯カイト・シュタイナー君の魔法開発に力を貸して欲しい。ていうか『
あ、怒り⋯⋯おさまってなかったわ。
「うがぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜っ!!!!!!」と、ついにはヴェルロイさんの咆哮がこだました。
それにしても、この人もアルフレッド騎士団長やレコのように「学園長に
「ヴェ、ヴェルロイ様! 落ち着いてください! こんなの
「ふざけるなぁぁぁ〜〜〜!!!! 毎回、毎回⋯⋯
あ、
「ご、ごめんね。普段のヴェルロイ様はこんなんじゃないんですよ。いつもはもっとこう、冷静で、優しくてかっこいいお方なんですよ!」
「あ、は、はい⋯⋯」
その女性は、
「あ、申し遅れました。わたくし『
と、丁寧な挨拶をしてペコリとお辞儀をした。
か、かわわっ! かわいい〜〜〜〜〜っ!!!!
ほ、本当に、この人年上?⋯⋯信じられんっ!!
というのも、この人、身長がかなり
おまけに、髪は『金髪ショートボブ』で、動作一つ一つがチョコチョコと可愛らしい。すばらです⋯⋯100点!
何という『
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます