第133話133「学園長VSカイト・シュタイナー(2)」

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第7回カクヨムWeb小説コンテスト】中間選考突破しました。

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「異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜」

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********************



「お、お⋯⋯⋯⋯重っも!」

「バ、バカなっ?! このワシの全力の正拳突きを受けて⋯⋯⋯⋯微動だにしない、だとっ!?」


 カイトは学園長の『全力の正拳突き』をその場から一歩も動かず・・・・・・・・・・・完璧に受け止めた。


「ば、化け物め⋯⋯」


 ハンニバルの口から「化け物」という単語が飛び出す。すると、それを聞いた周囲の者たちが、


「「「「「い、今、ハンニバル様の口から『化け物』⋯⋯と?」」」」」


 ハンニバルの言葉に全力で引いていた・・・・・・・・


「ぬぅぅおぉぉぉああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」


 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドっ!!!!!


 ハンニバルがさらに重いパンチの連撃を浴びせる。しかし、


「よ! ほ! ほい、ほいっと!」


 カイトがそのハンニバルのパンチすべて・・・を完璧に防いだ。


「ぬぐっ!? ま、まさか、信じ⋯⋯られん⋯⋯っ!」


 バッ!


 そう言うと、ハンニバルは一度カイトから距離を取る。


「ぬぅぅ⋯⋯ま、まさか、ここまでとは⋯⋯」

「⋯⋯どうも」


 ハンニバルの攻撃が、カイトに一発も入らない・・・・・・・という現実に、周囲の者たちから言葉や反応リアクションが完全に消えた。



********************



「どうします、学園長?」

「? どう・・とは?」

「もう、終わりにします?」

「バカ言え! これからじゃろが!」


 おいおい、学園長⋯⋯⋯⋯元気だな。


 スッ⋯⋯。


 そう言って、次に学園長は両手を前に突き出す。


「では、次じゃ、カイト。このワシの全力の魔法攻撃・・・・・・・、見事受け切ってみせよ! ハァァァァ⋯⋯」

「なっ?! こっからさらに魔力が⋯⋯!?」


 学園長が「全力魔法攻撃」を宣言すると、ただでさえデカい魔力がさらに増幅していく。


「おいおい、これだけ増幅させての『全力魔法攻撃』って⋯⋯⋯⋯まさかっ!?」


 俺が、学園長が繰り出そうとしている全力魔法攻撃にアタリ・・・をつけると、


「も、もしかして!? 学園長の『全力魔法攻撃』って⋯⋯⋯⋯超級魔法っ!?」


 イグナスもほぼ同時に、俺が推測したのと同じを導き出し声を上げた。すると、


「正解だ、イグナス! さあ、この中へ入れっ!」

「ケ、ケビン兄さんっ!? こ、これは⋯⋯!」


 ケビンが地面にあった『扉』を開いて、この中に入るよう誘導する。見ると、それは地下へと続く階段・・・・・・・・・・だった。


「地下シェルターだ! さあ、早く中に入れ、巻き込まれるぞ!」

「皆さん! ここに・・・入ってください! 急いでっ!!」


 同時にアルフレッドが皆に『地下シェルター』に急いで入るよう指示を出す。


「な、何なの、これ!?」


 リリアナがその『地下シェルター』を見て怪訝な顔を示す。


「話は後です! 今はとにかくこの中へ! さあ早くっ!!!!」

「皆さん、急いでください!」

「⋯⋯急げ」


 ケビン、アルフレッド、レコ、ゼノといった騎士団の面々が即座に対応した結果、あっという間に全員を地下シェルターへと避難させた。


 全員の避難を確認したハンニバル。そして、


「⋯⋯では行くぞ、カイト?」

「おう!」


 最初の膨大の魔力からさらに増幅させた魔力の塊を、突き出した両手に収束させる。そして、


「風属性超級魔法⋯⋯⋯⋯『暴風迅雷テンペスト』」


 ゴォォォォォォォォォォォーーーっ!!!!


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【風属性超級魔法『暴風迅雷テンペスト』】

風速100メートルを超える暴風と雷を伴わせた攻撃(暴風+電撃攻撃)。


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 学園長の手から『風速100メートル超の暴風』が凄まじい猛威を奮いながら迫ってきた。しかも、


「え? か、雷⋯⋯?」


 そう⋯⋯よく見ると、その暴風の中はバチバチと激しい雷音が轟いていた。


「やば⋯⋯っ?!『身体強化ビルド』、最大出力っ!!」


 カイトは咄嗟に『身体強化ビルド』を最大出力まで展開。そして、


 ゴォォォォォォォバリバリバリバリバリバリバリっ!!!!!!!!


 学園長の超級魔法『暴風迅雷テンペスト』がカイトへと襲いかかった。

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